FC2ブログ

▼プロと歌人▼ネットのおせっかい  ~2018年8月

すこし古くなったけど、八月の二つの話題について。




伊波真人さんの記事。

プロの歌人と短歌を作るin上野 - デイリーポータルZ
http://portal.nifty.com/kiji/180817203715_1.htm
伊波さんが短歌の「プロ」として短歌の指導をしている。


プロってなんだろ、と思って手がかりになりそうなツイートを探してきた。
人によって違うことを言うのは知っているけど、信用しているところから。


加藤治郎さんは書いている。

思うに、詩歌のジャンルで、プロという存在は想定しないほうがよい。
詩歌が「なまなましい傷つきやすい赤裸の肌」(三島由紀夫)、「童心の手拍子」(北原白秋)を希求するなら、それは、プロフェッショナリズムとは、別のものなのである。
#若き歌人への助言
https://twitter.com/jiro57/status/880397538116775936



短歌におけるプロとは何か。私の目指すところは、独自の作品世界をもち、短歌に深い見識のある歌人である。プロとは短歌関連収入が一定額以上ある歌人だ。仮に年収200万円を下限と置いてみる(どこで線引きするかは議論の余地あり)。私にとって収入は最上位の目指すところではない。
https://twitter.com/jiro57/status/252636615439175680

短歌におけるプロとは何か。短歌関連年収200万円以上と仮に置いた。年収5万円とか20万円では生活できない。150万円ではどうかという意見もあろう。要は生活が維持できる金額であればよい。
https://twitter.com/jiro57/status/252638087572762625




枡野浩一さんは語っている。これは古い言葉だけども。
プロの歌人って今、数えるほどしかいないから。「プロ」の定義っていろいろあると思うけど、私は「短歌の作品集を商業出版してる歌人」がプロの歌人だと考えてるので。  [◆]早稲田短歌インタビュー 穂村弘を遠くはなれて
https://twitter.com/masunobot/status/1028967408176746498





なんでプロのことにこだわっているかというと、最近オレがプロとアマの敷居をまたいだかもしれないからです。
さっきの伊波さんの記事に

「プロの歌人」の条件として
・短歌の賞をとっている
もしくは
・歌集を出版している

というのがあるそうだ。


とあった。
だとすると、見る人によってはオレも「プロ」になるわけでしょ。新人賞をいただいたわけだから。気になりますよ。

「プロ」という言葉が適切じゃないにしても、別ステージに切り替わった感はある。「つくったので載せてください」と送りつける側から「載せるのでつくってください」と連絡がくるようになる。流れるプールが逆回りをはじめた。
この変化のビフォーとアフターをそれぞれ何と呼ぶのか。「アマ」「プロ」だとわかりやすくはあるが……。



たのしく吟行して、いろんなことを教えつつ、でてきた歌をほめながら直して、自分の歌もちゃんと作れている。そういうのができているところを見ると、伊波さんはプロっぽいなあと思う。オレはできないなあ。


さっきの引用みたいに、金額で線を引かれると、プロというのはきびしいものとなる。プロともアマチュアともつかない人がたくさんいることになる。そしてオレは「アマチュア」から「アマチュアじゃないけどプロとも言いがたい」段階に入っただけということになる。

オレは「ハイアマチュア」って言われたことがある。投稿の常連として、一度だけ。
プロとアマの二つしかないから話がうまくいかないのでは、とも思ったが、「ハイアマチュア=投稿の常連」とか「セミプロ=伊波さんの定義によればプロだが、短歌での収入はある基準を下回る」とかを仮にいくつ考案して間に置いても丸くおさまらない気もする。人の考えって、活動の仕方って、ほんとうにいろいろだから。



この話、あんまり人を幸福にする気がしない。ここまで。







短歌の無断使用、作者名を記さずに使用してクラウドファンディングした人がいるというのが話題になった。
「ことばのこてん」。


togetterがあったので貼っておきます。まとめてくださる方がいると、わかりやすいですね。


「「ことばのこてん」というアトラクション」問題反応まとめ

「「ことばのこてん」というアトラクション」出典表示なし、使用未許諾、作品未許諾改変問題反応まとめ

https://togetter.com/li/1258779




@ketoka3 歌人の工藤吉生ともうします。一言ご注意いたしますが、短歌には作者がいますので、引用するのであれば必ず作者名を明記してください。金銭が関わっているなら作者の許可をとったらどうですか。それから、誤字脱字がないよう、くれぐれもご注意ください。
以上ご注意いたします。


「ことばのこてん」の件で、当事者にリプライで注意してみた。言いたいことがこれなのでこれを言った。

エアリプなんか見てるはずないんだから直接言ったらいいんだよ。じゃないといたずらにタイムラインを殺伐とさせるばかりなんだよ。……と思ったので、思った自分がいった。
(返信きてません)


一番いいのは、知られないように忍び込んでグサリとやって世をただして、朝になったら何もなかったようにヘラヘラしてることなんだけどね。
時代劇とかでそういうのあるけど、あれって難しいやつだったんだなと思う。



ながく短歌やってて「これくらいは当然知ってるよね」と思ってしまっていることがある。
最初のころ、短歌読んですげーと思ってブログに引用したとき、オレは作者名を入れてなかったんです。そういう決まりって知らなかったから。そのルールどこに書いてあります? 誰が教えてくれます?

「知らなかった」っていうケース、あると思います。お知らせしていけばいいんです。
いやーしかし、その段階で金銭の関わることまでするかなー






あと、8/20に短歌研究の誌面を転載してる人にも話しかけた。発売前だからということで注意したけど、発売後だからいいのかといったら、かなり黒に近い。







でもなんでオレがそこに関わっていく必要があるのか、と思うね。当事者がこれから対応すればいいことでも、拡散してこっちにくると、オレだって黙ってられなくなって動きたくなることがある。

オレの目の前で事故があったらオレが通報するのは自然だけど、隣県だったらしないよ。でも、その距離がツイッターだと塗りつぶされている。近所のことも遠くのことも同じように流れてくる。遠くの人が目の前で事故っている!

遠くのものがちかく見える、いないものがいるみたいに見える、そういう幻みたいなのがどんどん発達してくる世の中だ。SNSもそうだし、VRとかそういうのもでしょう。
人と人の距離がわからなくなる、遠いものが遠いものとして見えなくなるということは、いらんおせっかいが増えやすくなる。

そこで終わってはいけなくて、腹に力をいれなければ、って思う。一秒ごとにだれかの生存率が下がるわけでもなし、他人のことは他人のこととして、呼ばれてもいない自分がどこまでいくべきか冷静に見極めたい。




前例があってもなくてもやるやつはやるし、やらないやつはやらない。
同じジャンルだからってみんなオレの出る問題とは限らない。短歌=工藤吉生、ではない。あたりまえだ。


知らない人に注意するの、リスクあるよ。聞いてくれる相手とは限らないじゃん。
逆恨みされてつきまとわれたり、事実でないことを言いふらされるかもしれない。


煽りにのらない強い気持ちが大切だ。







インターネットでカッとなったときに自分に言い聞かせること七点をまとめた。

1.ここで飛び出していくメリットとデメリットは何か? いかないことで発生するメリットとデメリットは?

2.限りある時間を大切にしよう。なにかもっと大事なことを忘れていないか? いまやるべきことを思いだそう

3.無駄だとわかっていることはやめよう

4.名前を出されても冷静さを失うな

5.互いに尊敬できなければ前向きな話し合いにならないよ

6.自分は自分なりによくやっている。だから落ち着いてて大丈夫。自分の畑をたがやそう

7.それは自分がやらなきゃいけないことか? どれくらい自分に関係あるか? 今すぐじゃなきゃだめなことか?




そういうことを考えてから行動したい。

これからは気をつけます。




▼▼▼



【こっちもおすすめ】
noteのほうでは、ブログでは読めない内容の記事をたくさんアップしています。




角川「短歌」2018年9月号の荻原裕幸さんの歌壇時評の感想すこし
https://t.co/CzRqDYixti

「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【1】
https://t.co/9LDZrsWmr0

「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【2】 https://t.co/lcoeLM1kt6

「短歌研究」2018年9月号・短歌研究新人賞のことを思うぞんぶんに書く【3】
https://t.co/f993MV2JHS



などなど、
500円ですべての記事(約100記事)が読めます。よろしければどうぞ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

最新記事
リンク
月別アーカイブ
フリーエリア
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR