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オレの短歌連作の作り方


またツイッターがらみの記事だけど、「#私の短歌連作の作り方」をツイッターで見かけた。しかしタグはあってもそのタグをつけて連作のつくりかたを書いている人はいない。
書いてみたくなった。







まず歌がありますね。あるんですよ、未発表の数百首が、常に。手帳に控えてあるし、メモ帳アプリでも管理している。それを眺めて、特にいいなというのを書き抜いていく。


30首連作をつくるなら40首くらいは書き抜いておく。手書きで書き抜いているうちに傾向があることに気づく。歌にグループができる。テーマが見えてくる。同じときに同じ場所でつくった歌のまとまりがあれば、同じことについての歌があれば優先的に抜き出す。


書き抜いて集めた歌はバラバラだ。40首から30首連作をつくるのであれば10首は余裕があるわけだから、どうにも場違いな歌は除外する。場所、時間をあらわす言葉に気をつけて、操作できるものはする。いつ・どこが舞台なのか。


歌にグループができる。Aについての歌が何首、Bについて何首というふうに。
歌を並べる。Aについての歌、Bについての歌、分類できない歌をならべる。分類できないような歌も「これとこれの間に入れたらどうだろ」と試してみる。


「分類された歌を並べる」も手書きでする。この手書きというのをオレは大事にしていて、手書きしながら「ここは〈は〉じゃなくて〈が〉の方がいいんじゃないか?」「語順はこれでいいのか?」などと考えているわけです。


人によってはそこを短冊式でやってますよね。細長い紙に歌を1首ずつ書いて、それを机の上で並べかえるやり方。
オレは全部いちいち手書きする。


あとはもう探り探りやっていく。Aの歌とBの歌の間にその他の歌を入れてみるとか、Aの歌とBの歌をわざと交互に配置するとか、やっぱりBは取っ払っちゃうとか、あらたに歌を作って足したり、とにかくいじりまくる。


一日にたくさんやらないで、日をあらためながら何度も何度もやる。そのたび手書きする。


そうやっていじってるのは苦しいけど楽しいんですよ。見えてくる瞬間がある。よい順番が見えたり、歌と歌の自然な接続、自然な場面転換、足りない部分を埋める適切な一首ができたり。


そうやって毎日のようにいじりながら、締め切りがきたらそこで終わり。「これでもう動かない! 完成!」とはなかなかいかない。何度直しても、次の日にそれを見るとどこか変えたくなる。
だから、そうやって応募して落ちたら、またいじって次に応募するんです。



オレの連作はだいたい朝の歌で始まって夜の歌で終わるんですよ。2014短歌研究の候補のも、2016角川短歌賞の候補のも、去年の未来賞のやつも、みんなそうなっている。順番を考えやすいのもあるけど、そのやり方しかオレは知らないの。

長くなっちゃったけど、そんな感じでおわります。




そういえば、去年の角川短歌賞の予選通過作品「ピンクの壁」50首が200円で読めます。
https://t.co/mraWtjv3vP

いま書いてきたやり方でどんな連作ができるのか、朝の歌で始まって夜の歌で終わる様子をどうぞご覧ください。




以上です。
んじゃまた。



▼▼▼



■工藤吉生(くどうよしお)の短歌・自選50首 +プロフィール
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52107166.html

2017年7-9月の歌まとめ・20首
https://matome.naver.jp/m/odai/2150685074540729601




さっそく角川短歌賞のことを書こうじゃないか、または、オレと新人賞の六年間
https://note.mu/mk7911/n/n6b6c4aca0c22

第57回短歌研究新人賞候補作「仙台に雪が降る」全30首
https://t.co/2qhYBXq6hv

2017年9月のオレの短歌とその余談【前編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nd4b539b8b11c

2017年9月のオレの短歌とその余談【後編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n1f14c362a021

二件のいやがらせについて|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n73db516286bb


「工藤の有料マガジン」は500円ですべての記事(約100記事)が読めます。
よろしくお願いいたします。



去年の角川短歌賞の予選通過作品「ピンクの壁」50首|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/nd28a52e005c7
一年経ったので、400円だったのを200円に値下げしました。よろしくお願いします。






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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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