作家を志す人はSNSのアカウントを削除せよ! そのほかの話題【2017.7.9】

六月末ごろから今までに、自分のなかで話題になったことをまとめる。



▼羽田圭介さんの言葉



羽田圭介さんが公募ガイド8月号で「作家を志す人はSNSのアカウントを削除せよ!」というのを書いている。それについて考えたり、羽田さんのツイッターを見に行ったりした。


オレはもうたくさんのアカウントがあるし無理だけど、こういうの読んでほんとに消しちゃうような人はうまくいくような気がする。ひとつのことのためにほかのことを犠牲にできるほどの気持ちがあって行動もできるんだから、そのひとつのことはうまくいきやすいだろうなと。

そんなことをツイートしてたら、

@mk7911 突然失礼します、たくさんのアカウントのうちの1つマストドンアカウントのおかげで工藤さんの短歌に出会えました。いろんな場所で発信してくださったおかげで素晴らしい言葉の数々を目にする機会に恵まれました。

というリプライをいただいた。うれしいな。



羽田さんの文章を読んで思うのは、短歌と小説は違うってことだ。短歌はやさしい。

新人賞はつくるのに半年かかって発表まで半年かかる、99%以上の作品は日の目を見ない、
ってことを羽田さんは書いていた。
でも短歌では、五日で新人賞の連作を組んだという受賞者もいたし、新人賞の締め切りから発表までは早ければ三ヶ月だ。5%は作者とタイトルが載るし、1%以上の作品は掲載される。
発見ひとつでも一首つくれるしな。
小説ってきびしいんだな。



アカウント消すのとひきかえに新人賞をやるとまで言われたらどうだろうかと考えたが、……そんな想像はまったく時間の無駄というものだ。

「無理だけど」って書いたけど、なぜ無理かというと、アカウントを消そうにもログインできないアカウントがあるから。本当にどうあがいてもすべてを消去するのは無理なんですよ。たしかに消す気もないんだけど。ちなみにオレのSNSのアカウントは50かそれ以上ある。








その「公募ガイド」は今月もすべてボツだった。
プロにかなわないのはしょうがないけど、わんさかいる公募愛好家たちにも全くかなわないのだから、いやになる。そんなオレでもかろうじて良い成績を残せる可能性がぽつぽつあるのが短歌なのだから、短歌の存在はありがたく、やさしい。



▼短歌年鑑のアンケート


短歌雑誌のアンケートといえば、先日、短歌研究年鑑のためのアンケートに答えた。「次の時代に残したい現代短歌の新しい古典」というアンケートだった。分かりにくい。

後世に残りそう、残したい現代短歌(戦後から現在くらいが目安らしい)を一首書くアンケートだった。

年鑑のアンケートには何回か答えてるんだけど、誌面に反映されたことがない。多数の票が集まった歌だけがいつも掲載されている。変なことを書いてるつもりはないんだけど。

「寒いね」「この味がいいね」とか「象のうんこ」とか「日本脱出したし」とか「マッチ擦る」とかが上位にくるんだろうなと何となく予想する。


上位50首ぐらいをオレがまるごと予想して何首当たるかやってみようかと思った。



……ってツイートしても反応は薄かった。

そりゃ、有名作品50を選ぶなんて、オレじゃなくてもできそうだな。オレがやる意味あるのか。

そこまでするほどのことじゃないかー。M1グランプリを当てるようなのと比べたらな。短歌研究年鑑のアンケートページに光を当てたい気持ちもないからな。

みんなが興味もつようなことだったら一枚噛んでみる価値もあるんだがな。




▼君とは何か



短歌時評 第128回 短歌にとって君とは何か 吉岡太朗 http://blog.goo.ne.jp/sikyakutammka/e/43b4de08638ea324519400f9842215dd

おもしろかった。喫茶店のたとえ、六面体のたとえなど、たとえがおもしろい。橋本治さんはやっぱりおもしろいこと言う。現代短歌=聖画(イコン)という話。
数式みたいなのが出てくると飛ばしてしまう。



▼見た動画



見た動画。

"【ゆっくり解説】しくじり企業 Chapter01 ~エンロン~"
https://youtu.be/KyS0Ae7L_ik

しくじり企業シリーズ、とてもおもしろい。楽しませようというエネルギーがある。企業が崩れてゆくさまがテンポよく語られる。




"古代生物【海編】ゆっくり解説"
https://youtu.be/t3cjB0iyzP0
「世界ゆっくり紀行」というシリーズを見ていった。これはその最初の動画。


だが「世界ゆっくり紀行」は変化する。声も変わるし内容も変わる。世界のおもしろいものを紹介する動画だったはずが、科学哲学オカルト陰謀論へ傾いていく。まったりした雰囲気もなくなった。それでだんだん苦手な感じになっていった。

そのなかでもおもしろい動画はある。

"悪魔の手術について"
https://youtu.be/TWtSHN55I58

ロボトミー手術について。知らなかったので他のロボトミーの動画も見た。脳を切られるなんてこわい。



"その時歴史が動いた 与謝野晶子"
https://youtu.be/7sUbCewVGj4
見た。与謝野晶子の「そのとき」ってそこなんだ、という感想。知らないことが多い。


歴史に興味をもったのが最近だからこの番組は見たことなかったんだけど、なかなかいいですね。長すぎず短すぎず。VTRがよくできているし。YouTubeにやたらたくさんアップされている。見れるときに少しずつ見たい。
でも司会のアナウンサーが苦手で、映ると目をそむけてしまう。

「よくできている」ってなんか嫌な言い方になっちゃったけど、つまり退屈せず見れる。再現の部分で興ざめすることが少ない。「その時」という一点を置くことによって時間のながれが意識できる。


▼読んだ本


爆笑問題『日本史原論』読んだ。
歴史の本でわかりやすいおもしろそうなのを見つけると時々読む。
歴史をネタにした漫才の本だ。太田っておもしろいな。

鎌倉幕府のところの
「それまでは人間は頭にしか毛が生えなかったのが、この頃初めて陰毛が生え出した、それが二毛作。」
っていうのが好き。

浅香光代をつかったボケが三回も出てきて、そっちにも歴史を感じた。



小田嶋隆『ポエムに万歳!』読んだ。感想を言いづらい本だ。
世の中の困ったことについて多く書かれている。読んでるときはおもしろいが、読み終わったあとは、「世の中困ったことだらけだな、世の中は悪いほうに傾いてるのかな」と思う。



橋本治『負けない力』読んだ。負けない力とは知性のことで、これは知性についての本。
線引いたところをちょっと引いてみます。

『「みんなと一緒じゃいやだ。自分は個性的でありたい」と思う人だって、それと同じような「みんなと一緒じゃいやだ。自分は個性的でありたい」と思う人達と一緒に、自分の所属する「幻想のみんな」を作ります』


『「みんな」というのは「人間の集まり」であるはずですが、それが一人一人の顔が見えない抽象的な概念のようなものになり、「そこに属している」と思う人達のあり方を守り、同時に、そこから出て行くことを妨げる「壁」のようなものにもなっているのです。』


『「行き詰まった世界」をなんとかするための方向は「世界は行き詰まっていない」と考えることによってしか生まれないでしょう。そのために重要なことは「なぜ自分は“世界が行き詰まっている”と思っているのだろう?」と考えることです。』


そんな感じです。



短歌の本があってもあんまり読まないで他の本を買ってきて読んでいる。

ほとんどいつも「短歌ができない読めない」と思っている。たまにできる読める時があって、できる時に集中的にやる。やったということは意識の遠くにいってしまい、「できない読めない」という気持ちがいつも手前のほうにある。




徒然草 二百十八段
狐は人に食ひつくものなり。堀川殿にて、舎人が寝たる足を狐に食はる。仁和寺にて、夜、本寺の前を通る下法師に、狐三つ飛びかかりて食ひつきければ、刀を抜きてこれをふせぐ間、狐二疋を突く。一つは尽き殺しぬ。二つは逃げぬ。法師はあまた所食はれながら、ことゆゑなかりけり。



徒然草をネットで毎朝十段ずつ読んでいるが、明後日には終わりそうだ。
徒然草はいろんなことが書いてある。当時の礼儀作法の話やためになる話や思い出話などが、分類もせず長さもバラバラなままに入っている。
こういう、キツネが人に噛みつくみたいな話が好きだな。








オレの短歌まとめ・第二十四期【2017年4-6月】20首 - NAVER まとめ
https://matome.naver.jp/odai/2149889565644841401
三ヶ月を一期と数えて、オレの短歌の第二十四期が終わった。

二十四期に起こったこと。
「マストドン」で短歌の発表を開始。「山形歌会」参加。「現代短歌」への投稿を中止。小説雑誌「野性時代」で始まった「野性歌壇」第1回で特選。「みずつき」三度目の参加。オレの名前を詠み込んだ短歌を短期間に三首見た。



▼▼



#2017上半期短歌大賞 50首 Togetterまとめ https://togetter.com/li/1126231
今年の上半期に読んだすべての短歌から50首選んでまとめました



2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌編】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n2b8ea3aa7fd3
noteを更新しました。裏話です。


なりすましアカウント騒動|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/nddf9ca3db36c

すぐに消されたエアリプにこたえる|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n16ba35458c13

帰ってきた汚染歌人
https://note.mu/mk7911/n/n3b3bdf5e932c

短歌と公募と賞金のこと|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n47a017bcce69


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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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