橋本治『これで古典がよくわかる』~『桃尻語訳枕草子』


5/8
橋本治『これで古典がよくわかる』を読み終わった。おもしろかった。
和歌のところだけ拾い読みしようかと思ったが、全部読んだ。この人の翻訳した古典だったら読んでみたいという気になった。

わかりやすく丁寧だった。こんなに簡単に分かっていいのかという気持ちにもなった。


漢文の時代から、どうやって今のような文章ができたのか、というところが書いてある。漢字がどう使われてきたか、カタカナやひらがなはどう使われてきたかが書いてある。


線を引いたのは一ヶ所だけ。長いけど引いてみる。
『「和漢混淆文」は、日本人が日本人のために生み出した、最も合理的でわかりやすい文章の形です。これは、「漢文」という外国語しか知らなかった日本人が、「どうすればちゃんとした日本語の文章ができるだろう」と考えて、
長い間の試行錯誤をくりかえして作り上げた文体です。「自分たちは、公式文書を漢文で書く。でも自分たちは、ひらがなで書いた方がいいような日本語をしゃべる」という矛盾があったから、「漢文」はどんどんどんどん「漢字+ひらがな」の「今の日本語」に近づいたんです。
漢文という、「外国語」でしかない書き言葉を「日本語」に変えたのは、「話し言葉」なんです。つまり、日本人は、「おしゃべり」を取り込んで自分たちの文章を作ってきたということです。』




橋本治さんに関しては、たぷん中学2年の国語の授業で「桃尻語訳枕草子」を読んだのが最初。「春って曙よ!」とかいうの。
19ぐらいのころに『宗教なんかこわくない!』っていうのを、たまたまタイトルがおもしろそうだから読んだ。それ以来。


枕草子のほかにも古典翻訳があるようだし、この機会に追いかけてみたい。
でもこの『これで古典がよくわかる』で一番気になったのは徒然草。兼好法師をくん付けで呼んでいて、親しみを感じた。







5/9
昨日、橋本治さんの『これで古典がよくわかる』っていう本のことを書いたけど、さっそく古典を読みたくなって探した。
橋本治『桃尻語訳枕草子』上下巻を買ってきた。冒頭の挿し絵に見覚えがある。中学2年の国語の授業で見たやつだ。

「桃尻語」がちょっとはずかしい。年代を感じる。90年代なかばに授業で読んだときには、強烈だとは思ったけど古くさいとはあんまり思わなかった。
カタカナの使い方に年代が出る。「まァ」とか「ホント」とかに。

枕草子って西暦1000年前後の成立だという。1010年くらい前ってことか。
1980年代の言葉で訳されているとして、2010年代のこちらからは30年歩み寄ることになる。向こうは980年飛んできてくれてるんだから、こちらは文句ない。







5/15
桃尻語訳枕草子、100ページくらいまで読んだが、なかなかつらい。
1ページごとにあたらしい言葉が出てきて覚えなきゃいけない。そんで、内容は貴族の話で「素敵なのォ!」ばっかりだ。
そのころの貴族に興味があれば、読んでてもっと面白いんじゃないかな。
くだいて訳されていても、中身はなかなかスッと入ってこない。


1000年ってすごく長い月日なんだな。そのことを感じている。
訳の橋本さんがこんなに近づけようとしてくれているのに、それでもこんなに遠い。



下巻も買っちゃったしなあ。

上下巻の二冊をそろえたけど、そのあとになって上中下の三冊セットだと知った。中を買おうか迷っていたけど、上を読みおわった時点でつまんなかったら終わりにしよう。

入りかけた古典に、はじき返されてしまった。




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2017年4月に掲載された/発表した短歌のまとめ【22首】
https://note.mu/mk7911/n/n3afc09ed83de

2017年4月にあった出来事についてあれこれ言う
https://t.co/iWmOlpRjpS

帰ってきた汚染歌人
https://note.mu/mk7911/n/n3b3bdf5e932c

短歌と公募と賞金のこと|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n47a017bcce69


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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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