「短歌と俳句の文芸誌 We」3号を読む  ~祈る手をほどけば、ほか


「短歌と俳句の文芸誌 We」3号。

オレは短歌10首と俳句評で参加しています。なので俳句は今ここでとりあげることはできないんです。短歌をちょっとだけ。

「We」がなんなのかというのは、ブログ https://blogs.yahoo.co.jp/webtankakai がありますので、そちらにどうぞ。

2017年3月1日発行、64ページ。特集は鈴木晴香歌集『夜にあやまってくれ』。



学祭は駐輪場に落ちているキャベツの破片 よく晴れている/逢阪みずき「残りひとつの冬」
→賑わっている場所からすこし離れた場所にある破片から祭りを感じとっている。晴れた天気はキャベツの破片をあかるく照らしていることだろう。



祈る手をほどけば指の隙間より光溢れて海があらわる/北辻千展「錠菓」
→手だけが見えているところから、下の句で視界がひらける。海辺で祈っていたことが明かされると読むと小さいか。映像的なところを楽しみたい。



特集で鈴木晴香さんが出版記念イベントについての文章にこう書いていた。

「世界を切り取るたびに、一瞬を捉えるたびに、それがどんな意味や様相や問いをもって世界と繋がっているのかを、私たちは探求しなければならない。作品を作り続ける理由はそこにあるのだから。」


印象にのこったところは以上です。十数人の短歌が載ってるんですが二首で失礼します。



オレが「歌人・工藤吉生の気になる句(前号作品より)」として引いた俳句をご紹介します。



聞き上手の雲がいっぱい麦秋は/宮崎斗士

「麦秋」って秋ではなくて初夏なんだそうで勉強になりました。が、そういうところに俳句のむずかしさを感じました。



飼い猫のような返事の春炬燵/宇田蓋男



扇風機見ない聞かない言わないさ/宇田蓋男



引っ越しの手と手が止まる春写真/江良修



こんな日はどきどきしてるかぶと虫/森さかえ



ぼこぼこの舗道を抱かれゆくメロン

音たてて林檎をかじる罅の家/中山宙虫



以上です。んじゃまた。



▼▼▼



「やめたい」と書きたい|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/na34b71807522

抜け出したいという話|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n3e29a2c9d9c3

成人病予防健診に行って、最悪だった話|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n825cec319cde

2017年2月の工藤吉生の短歌すべて見せます|mk7911|note(ノート)

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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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