ぬらっ。ボクサー
ぬらっ
島田修三『短歌入門』から、以下の短歌を「名歌を集めた短歌bot」に入れた。
子がわれかわれが子なのかわからぬまで子を抱き湯に入り子を抱き眠る 河野裕子
朝に見て昼には呼びて夜は触れ確かめをらねば子は消ゆるもの 河野裕子
侵攻はレイプに似つつ八月の涸谷(ワジ)越えてきし砂にまみるる 黒木三千代
疲労つもりて引出ししヘルペスなりといふ八十年生きればそりやぁあなた 斎藤史
あきらかに地球の裏の海戦をわれはたのしむ初鰹食ひ 小池光
そこに出てゐるごはんをたべよといふこゑすゆふべの闇のふかき奥より 小池光
それ以外に、こんな歌が心に残った。
ママが嫌う私をわたしも嫌ってる公園通りルナカルナバル/蛯名泰洋『イーハトーブ喪失』
▼
"The Boxer (1977) - Shuji Terayama"
https://youtu.be/n2TmwyC_E6o
見た。
ボクシングにそれほど興味なかったんだけど寺山なので見た。
すべてを憎むと言ってボクシングしたり、じぶんの写真をサンドバッグに貼りつけて練習してるのがよかった。
古い映画なので特訓でウサギ跳びしたり、ぼろい部屋で酒を飲んだくれてバカヤローと言ったりしている。
古いもの見るたびに、ダサさってどこからくるんだろうなと思う。どういう力がはたらいているんだろう。インターネットだって15年たったらしっかりダサくなる。
振り返ると熱血と根性のボクサー成長物語なんだけど、見てるあいだはおもしろかった。こまかいところに寺山っぽさ、と言っていいのかわからないが面白味があった。
妙なタイミングでチンドン屋が通りかかったり、男女のシーンで子供の声がするとか、でかいホラを吹いて人々の関心を集める女とか。
▼
まだ「にんげんっていいな」の替え歌が流行っている。
ハヤリスタリという言葉があるが、ツイッターでは48時間以上つづけば長い流行のうちに入れていいんじゃないか。
それより、二十代前半とかでもわりとみんなこの歌を知ってるのがうれしいよ。
80年代なかばにアニメソングとかが入ったカセットテープを買ってもらったんだけど、そのなかに「にんげんっていいな」がはいってた。
ほかには「新メイプルタウン物語 パームタウン編」の主題歌とか「おもいっきり探偵団 覇亜怒組」のテーマ曲とか入ってたけど、みんな今ではマニアックなものとなった。
なんか橋本潮さんの歌が多く入ってるカセットテープだったな。それ一本しか音楽のテープがないから、そればっかり聴いてたんだよ。
だからオレのなかではアニソン女王は橋本潮さんですね。「ロマンティックあげるよ」とかエスパー魔美の歌が有名な人だ。
その次に入手したカセットテープが、進研ゼミの教材の九九の歌のテープだった。歌って九九を覚えられるの。1986年ごろか。
二本しかカセットテープがないから相当聴いたはずだけど、それに合わせて歌って九九を覚えたりはしなかった。
それからしばらく間が空いて、中学一年くらいにまたカセットテープを聴くんだけど、今度は空のテープを買って自分でラジオから録音してた。
そこからの話は以前どこかに書いたからもういい。
▼
「短歌生活」読んだ。
尼崎武『新しい猫背の星』読んだ。
その勢いで五島諭『緑の祠』を読みはじめたら、一首一首が重くて進めなかった。これはじっくりいこう。短歌には、それぞれ読むペースというものがあるようだ。
寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』の内容をまとめた。すぐにブログ記事にできる状態にした。
だいぶ積んである本は減ってきた。かんたんそうなのから片付けている。
▼
成人病予防健診に行って、最悪だった話|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n825cec319cde
2017年2月の工藤吉生の短歌すべて見せます|mk7911|note(ノート)
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島田修三『短歌入門』から、以下の短歌を「名歌を集めた短歌bot」に入れた。
子がわれかわれが子なのかわからぬまで子を抱き湯に入り子を抱き眠る 河野裕子
朝に見て昼には呼びて夜は触れ確かめをらねば子は消ゆるもの 河野裕子
侵攻はレイプに似つつ八月の涸谷(ワジ)越えてきし砂にまみるる 黒木三千代
疲労つもりて引出ししヘルペスなりといふ八十年生きればそりやぁあなた 斎藤史
あきらかに地球の裏の海戦をわれはたのしむ初鰹食ひ 小池光
そこに出てゐるごはんをたべよといふこゑすゆふべの闇のふかき奥より 小池光
それ以外に、こんな歌が心に残った。
ママが嫌う私をわたしも嫌ってる公園通りルナカルナバル/蛯名泰洋『イーハトーブ喪失』
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"The Boxer (1977) - Shuji Terayama"
https://youtu.be/n2TmwyC_E6o
見た。
ボクシングにそれほど興味なかったんだけど寺山なので見た。
すべてを憎むと言ってボクシングしたり、じぶんの写真をサンドバッグに貼りつけて練習してるのがよかった。
古い映画なので特訓でウサギ跳びしたり、ぼろい部屋で酒を飲んだくれてバカヤローと言ったりしている。
古いもの見るたびに、ダサさってどこからくるんだろうなと思う。どういう力がはたらいているんだろう。インターネットだって15年たったらしっかりダサくなる。
振り返ると熱血と根性のボクサー成長物語なんだけど、見てるあいだはおもしろかった。こまかいところに寺山っぽさ、と言っていいのかわからないが面白味があった。
妙なタイミングでチンドン屋が通りかかったり、男女のシーンで子供の声がするとか、でかいホラを吹いて人々の関心を集める女とか。
▼
まだ「にんげんっていいな」の替え歌が流行っている。
ハヤリスタリという言葉があるが、ツイッターでは48時間以上つづけば長い流行のうちに入れていいんじゃないか。
それより、二十代前半とかでもわりとみんなこの歌を知ってるのがうれしいよ。
80年代なかばにアニメソングとかが入ったカセットテープを買ってもらったんだけど、そのなかに「にんげんっていいな」がはいってた。
ほかには「新メイプルタウン物語 パームタウン編」の主題歌とか「おもいっきり探偵団 覇亜怒組」のテーマ曲とか入ってたけど、みんな今ではマニアックなものとなった。
なんか橋本潮さんの歌が多く入ってるカセットテープだったな。それ一本しか音楽のテープがないから、そればっかり聴いてたんだよ。
だからオレのなかではアニソン女王は橋本潮さんですね。「ロマンティックあげるよ」とかエスパー魔美の歌が有名な人だ。
その次に入手したカセットテープが、進研ゼミの教材の九九の歌のテープだった。歌って九九を覚えられるの。1986年ごろか。
二本しかカセットテープがないから相当聴いたはずだけど、それに合わせて歌って九九を覚えたりはしなかった。
それからしばらく間が空いて、中学一年くらいにまたカセットテープを聴くんだけど、今度は空のテープを買って自分でラジオから録音してた。
そこからの話は以前どこかに書いたからもういい。
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「短歌生活」読んだ。
尼崎武『新しい猫背の星』読んだ。
その勢いで五島諭『緑の祠』を読みはじめたら、一首一首が重くて進めなかった。これはじっくりいこう。短歌には、それぞれ読むペースというものがあるようだ。
寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』の内容をまとめた。すぐにブログ記事にできる状態にした。
だいぶ積んである本は減ってきた。かんたんそうなのから片付けている。
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成人病予防健診に行って、最悪だった話|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n825cec319cde
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