保坂和志『カンバセイション・ピース』、そのほかの話題【2017.2.27】


2/16から2/26までのいろいろな話題。



▼カンバセイション・ピース


2/16

保坂和志『カンバセイション・ピース』を読み始めた。

はじめの家の描写がむずかしくてちょっと飛ばしてしまった。間取りとかをいろいろ言われても、知ってる家をモデルに考えてしまうなあ。
人が多いのも少し困る。でも人物はつねに一度に大勢が動き回ってるわけじゃないので気になるのは最初だけだ。

野球を見に行く場面がおもしろかった。細かいファンと、ヤジを飛ばしてばかりのファン。テレビ観戦では見えない部分。
猫たちがいい。
会話の流れかたがいい。
小説のなかでもエッセイに書いてるのと同じことが書いてある。チェーホフの「大学生」のこととか山下清のこととか。地続きだな。


▽2/17

160ページまで読んだ。四割。
木登りの記憶とか、一人で家にいて耳をすますところとかが良かった。


▽2/18

読んでたら、「死んでからが人生だ」という言葉に出会った。
何ページにもわたって植物に水を撒いたりしていた。これを読んでる時間は豊かな時間だなあ。


▽2/21

50ページ進んだ。ものすごく読みごたえがあったので、それしか進んでないのが不思議なくらいだ。
読んだのは小説だが、野球を一試合観戦したみたいだった。

二回目の野球の場面。よく覚えてるなというくらい細かい。いや、架空の試合なのかもしれないけど、そうは思えないくらい。
聞こえなくても全力で応援し、歌い、ヤジを飛ばして、噂に振り回されたり、あれこれ分析し、負けてはくやしがる、そんな野球ファンの熱さ。


▽2/27

読みおわった。おもしろかった。
家が主人公みたいなもんだな。

一日中ギターをやってる浩介がなんだか印象にのこった。

猫三びきがいきいきとうごきまわっていた。見えないのに、なんだか愛着すらおぼえた。亡くなっているチャーちゃんも、それに劣らず小説のなかに存在感があった。



▼新鋭四期

新鋭短歌シリーズ四期が動き出すようで、これがオレを緊張させている。いや、関係ないんだけども。

関係ないんだけども、全力で走ったら乗れるかもしれない位置に止まっているバスだ。三期のときもざわざわして苦しかった。でもなあ。今じゃない気がするんだよなあ。今じゃないけど先のことはわからない。
これを逃して遅くなるとしても、それはもうしょうがない。

しょうがないことなんで、早く過ぎ去ってもらいたい。オレのやってきたことなんて、まだ最初のピリオドを打つところにも至ってないのだ。オレをあせらせないでくれーっ



▼書を捨てよ町に出よう



"Throw Away Your Books Rally in the Streets (Full movie with English subtitles) PART 2" https://youtu.be/dpd5cdqcNXQ

寺山修司「書を捨てよ町へ出よう」後半を見た。前半はない。

後半だけだったが面白かった。すごいなあ。
三輪明宏をうんと若くしたような人が出演していると思ったら、本人だった。

もうひとつ動画がアップされてるけど、それも後半だけなんだよ。
古本屋でもあるね。上下巻の(下)だけ二冊あること。
しかもタイトルが英語でアップされてるから、しばらく「書を捨てよ町へ出よう」だとは気がつかなかった。

オレは東北の言葉聞いてると落ち着くよ。



▼グループ


「穂村・加藤・荻原」みたいなのに憧れる。御三家とか四天王とか六人組とか七人衆と呼ばれたい。
オレにあと何人かを足してグループにするとしたら、誰を足すとバランスがよくてなおかつ統一感がでるだろう。

そのメンバーで特に何かしたいということではなくて。
一緒に活動とかはなくて、自分達もべつにグループになったつもりはなくて、周りが勝手に言うのがいいな。

で、三十年くらいたってから、なにかのきっかけで一緒になるの。「ついに全員が揃うときが来たか……!」ってなるのよ。それってアツい展開なんじゃないの。


いやね、木下龍也さんとオレと誰かで御三家、みたいなツイートを見たもんだから。鍵アカウントのツイートだから探しても出ないけど。
それに、「短歌道場」のチームのツイートを見たりなどしたのもあって、御三家やチームが気になる。

木下さんとオレと、誰なんだ。誰を加えてもオレがへこみになる気がする。つまり、オレが凹という漢字のへこんだ部分みたいになってしまう。
パッと思い付く人は三人くらいいるけど、みんな歌集を出している。
歌集がなくて新人賞もないような人たちとじゃないとバランスが悪い気がする。どうかなあ。

「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
っていうのがあるけど、そういう最弱の位置がオレには似合うんじゃないかとも想像する。最弱でも、強い人のなかに入れてもらえたらうれしい。




▼地方の短歌結社

宮城の結社誌「群山」の二月号が文学館にきていた。
代表の徳山さんが入院して選歌できない状態にあるということで、詠草の一首目から五首目を採用作として掲載する、ということになっていた。
心配になる。「群山」は200人近い会員がいる宮城最大の結社だ。

「宮城最大」って書いたけど、角川「短歌」の日本結社地図によれば、宮城の結社はアララギ系の「群山」と白秋系の「北炎」のふたつだ。「北炎」は終刊したから、もう「群山」しか残っていない。
そのほかだと「砂丘」っていう11人のグループの歌誌があるのを確認している。

全国から人が集まるような結社は残って、地方のはだんだん無くなるんだろうな。新しく立ち上げられてるふうでもないし、結社自体が減っていくと。そこまではわかる。

「群山」になにかあってもオレに直接の影響はないけど、200人はどうなるんだろう。どこかに移るって簡単じゃないと思う。手続きは難しくないが、心理的に。



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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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