「かばん」2016年12月号に寄稿しています/初めての「かばん」


「かばん」2016年12月号に、特集山田航『水に沈む羊』に批評で参加させていただきました。



かばん2016年12月号
http://kaban-tanka.seesaa.net/article/444926681.html
かばんブログさんより。

「かばん」2016年12月号 http://senryusuplex.seesaa.net/article/444981314.html
「川柳スープレックス」さんより。こちらはオレの名前が書いてあります。









今回初めて「かばん」を読みました。名前だけはよく聞くんですが、本物を見たのは初めてです。
これは結社誌でもなければ総合誌でもない、そこを強く感じました。でもオレの見たことある同人誌のどれとも違います。
サイズが大きいです。これは「NHK短歌テキスト」と同じサイズ。100ページほどあります。
背表紙が真っ白。増えてきたら管理に工夫が必要になるでしょう。
表紙はかわいいイラスト。


二大特集で、ひとつめは「描く短歌」。短歌と絵のコラボレーションについて。さいしょに安福望さんと柳本々々さんの対談が10ページにわたって掲載されています。
最初のこの対談からしてすでに、他のどの短歌雑誌もやらない・できないことを「かばん」はやってるなという印象をもちました。

柳本々々さんはご自分では言わないけど御前田あなたさんと同一人物で、前者の名前で込み入った論を書いて後者の名前でイラストを描いていらっしゃいました。以前オレの歌も漫画にしていただいたり論じたりしていただきました。
でもここでは柳本名義で絵を載せちゃってるし、もはや名前の使い分けが困難になっています。それは別に悪く言ってるんじゃなくて、ひとつの山を右と左から掘っていったら手がぶつかったということなんだと認識しています。別々のことだと思っていたものが続けているうちにひとつにつながったと。


第二の特集が山田航さんの歌集『水に沈む羊』についてで、ここで書かせていただきました。
オレが声をかけられるくらいだから、他にも大勢が声をかけられて書いてるんだろうと思ってたら、外部批評はオレと伊舎堂さんの二人きりだったので焦りました。
オレに声をかけたということが個性的です。


「会員作品」は100人弱がタイトル付きで8首の短歌を寄せています。「未来」の人が5人ほどいました。うち、彗星集が3人。「塔」は1人かな。
結社誌は歌のページが二段組みになってることが多いんですが、一段組みでした。
全員が未来でいう「みらい・プラザ」、塔でいう「新樹集」にいるような誌面。ピラミッド構造がなくて全員横一線なのが同人誌らしいですね。

▽これについては
6月号と12月号は特別号で特集が組まれ、会員作品の段組みが一段となり、発行部数も多くなります。特別号にはみなさん、力作を載せられますね。他の月は判型はA4ですが二段組みです。
と、河野瑤さんから教えていただきました。
特集がなくて二段組みとなると、通常はだいぶページ数が少ないと推測できます。



5首選も含めれば、評のページが15ページあります。これはなかなか手厚いです。
評が厚いと言われる「塔」は、200ページ程度あるうち評は24ページ+主宰執筆の百葉箱+選者による選歌後記(1/2ページが9箇所・1ページ1箇所)。合計すると30ページ程度。
「未来」は200ページ程度あるうち評は16ページ+選歌後記(長さはまちまち)8ページ程度。合計24ページと言いたいところですが、選歌後記には告知や近況が書かれる場合があるので評のページとしてはそれより少ないです。未来は評のページが少ないかのような書き方になってしまいましたが、未来くらいがオレにはちょうどいいです。


会費が書いてあります。正会員は半年で一万円。「未来」と同じです。未来とかばんの両方にいるひとのことを書いたけど、両方だと半年に二万かかるんだなあ。
購読会員は半年で三千円。定価600円って書いてあるけど購読だと一冊あたり500円か。この本が500円は安いかも。
クリスマス会で500円までのプレゼント交換をすると書いてありました。

▽価格については
工藤さん、特別号の6月号と12月号のみ定価600円で、そのほかの号は500円です。
ととみいえひろこさんからご指摘いただきました。

▽評については
評は、東京歌会まで含めると、ほぼ全首、受けられます。会員の相互評ですが、それだけに多彩で、人によりこんなに受け止め方が違うのか、と勉強になります。前月評は会員が原則・名簿順に書いています。五首選は自由投稿です。評を書くこと自体、大変、勉強になります。
と河野瑤さんから教えていただきました。



「投稿規定」でルビの表記の例として岡井隆さんの「ヘイ、龍」の歌の上の句だけが無記名で出てました。「未来」に土屋文明が生きてるように「かばん」に岡井隆が生きています
(「未来」は投稿の例に土屋文明の歌が書かれているのです)。




名前だけは知っていた「かばん」ですが、なかなか熱い本でした。興奮しました。若手の楽園って感じがしました(歌でなんとなくみんな若そうだなと思って言ってるんですが)。

歌のほうはこれからじっくり読みたいと思います。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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