西村賢太『人もいない春』を読んだ


西村賢太『人もいない春』を読んだ。比較的みじかいのが6本入っている。これくらいの長さがちょうどいい。


「人もいない春」は製本の仕事をやめさせられる話。うまくいかなくなる流れが、いかにもこの人らしい。

「二十三夜」は、恋愛が失敗する話。プレゼントで近づこうとしたり、うっかり罵ったりする。

「悪夢――或いは「閉鎖されたレストランの話」」はめずらしくネズミの目線で繰り広げられる。


「乞食の糧途」は運送会社の作業助手として働いた話など。中松という下手なドライバーがけんかを売ってビンタされる場面がおもしろかった。

「赤い脳漿」は、同居人の秋恵が、事故現場に流れる血液を見てからそれに似た色合いであるマーボー豆腐を食べられなくなったという話。
秋恵の古い写真により興奮したり萎えたりしていて、なんだかコミカルだ。

「昼寝る」は秋恵が風邪をひいた話。けなげに看病するのに、数日で治らないとキレてしまう。自分が風邪になると弱音を吐くのがおもしろい。

今回はあんまり荒れなかった。ほっとした。



西村賢太さんに興味がでてきてYouTubeを見た。不機嫌になってるのとか、本の宣伝してるのとか。動いて話してるのを見ると親しみがわく。


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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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