【スパム歌人】『警世短歌』の「たつまき」こと前田進氏について

オレのブログにコメントがきた。「たつまき」と名乗る人物が「警世短歌」なるものを書き込んでいった。

2016.9.16;更新:9.23
☆創造主らの天命伝えブログ書きアクセス数が500万超え
☆イルミナティ・ボスのクイーン・エリザベス 脳ガン死亡は天命の果て
☆オバマ、ヒラリー、安倍も小池も脳ガン死 地球大掃除実施進んで


10首くらいあってURLも貼ってあったんだが、ながったらしいし宣伝に協力したくもないのでカット。


そういえばオレはこういうのを見たことがあった。塔短歌会の掲示板で、ほかの人が歌会の案内を書き込んでいるなかに、空気を読まず短歌を書き込んでいく人がいた。思い出してみればそれと同じ人だ。

どうせなにかの政治的な主張なのだろうと思って今まで見てなかったんだが、よく見るとこれはそんなものではない。
地球の大掃除がはじまっていまに有名な政治家がみんな脳のガンで死ぬとか、彼らはレプティリアン(爬虫類型異星人のことらしい)の生まれ変わりだとか、そんな内容だ。



コメントにアメーバブログのURLがあるから行ってみた。この人「たつまき」は何者なのだろうと。
見ると、1935年生まれとある。これが本当ならば、もういい年の大人だ。
ブログは2009年4月から、オレよりも少し前からやっている。更新頻度はまばら。

「アクセス数が500万越え」と短歌のなかにあり、オレはそこが一番興味あったんだが、それは五つのブログを合計した数値だとわかった。そんな計算の仕方があるかい。ブログ同士のアクセス数を合計するなどありえない。
この人はアメーバブログでは記事ごとに累計アクセス数を書いている。それをもとに一日あたりのアクセスを計算してみたが、オレのブログより少ない。オレはブログ一つを七年やって170万。


アメーバブログの最初の2009年4月の記事も見てみた。この人は最初からこうだったんだろうか、不幸があってこんなふうに狂ってしまったのではないかと。
で、見てみたら、最初の記事が「豚インフルエンザは米生物兵器だ」だった。



どこからそういう情報がでてくるんだろうと思って記事を読むと「創造主」がそう言ってるんだそうだ。たつまき氏はそれをみんなに告げ知らせようとあちこちに書き込んでいる。

たつまき氏はアメーバの他に、はてなやmixiやウェブリブログやSeesaaや楽天などにもブログをもっているようだ。某巨大掲示板へも書き込んでいる。
掲示板は塔短歌会以外にも、京大短歌の掲示板、しきなみ短歌会の掲示板などにも書いている。
ホームページを運営したことのある歌人には、わりと知られている存在なのではないだろうか。

ツイッターも2011年6月からやっていて、やはり同じ内容や「警世短歌」を書いている。どこにいっても書いてることが同じだ。
フォロワー14。この数字のもつ意味を彼は受け止める必要がある。



https://t.co/pwBAX6yNS3
唐沢俊一さんのホームページに、トンデモ短歌ということで『警世短歌』がでてきた。ひどい短歌として引いてある。「前田進」という名前があがっている。
検索をかけてみると、「たつまき」氏が前田進という名前でも発表していることがわかった。

アメーバブログは2009年4月からだったが、唐沢さんの記事は2006年9月のものであり、警世短歌は10年前にはすでにあったことがわかる。

たつまき氏の2002年くらいの書き込みも見つけた。
とにかくすごい数のブログやサイトがある。掘れば掘るだけでてきて、気味が悪くなる。
物を売るでもなく、対価がアクセス数しかないのに。すごい情熱だ。そして迷惑だ。

スパム歌人というのがあるなら、「たつまき」こと前田進氏はそのトップランナーということになろうか。
インターネット上に、15年もの長きにわたり(もっと長いかも)、もっとも多くの場所に自作短歌を書き込んだのはこの人物であろう。しかしネットと短歌のむすびつきがいかに語られようとも彼が登場することはない。「ネット短歌」の裏側、インターネットの負の部分、闇の部分を代表するネット歌人と言える。


いくつもの場所に投稿するということではオレも多少似たところもあるんだが、極めるとこういう印象を与えることになるのかと思った。
感嘆1割、呆れ6割、恐怖3割くらい。

ほんとに良いものなら一ヶ所への公開でも広がっていくはずだし、やるとしてもせいぜい数箇所がよいところだろう。なにごとにも「程度」というものがある。
よい書き手は、ぜひうちに書いてくれと相手から依頼されるものだ(オレはときどき依頼されます)。十年も十五年もやってもなんの反応もないのは、求められていないのだ。それを誰彼かまわずにごり押ししてもむなしい。それに、この様子では返信も読んでないのでしょう。


他者を思う、他者の声を聞く、他者と協力する。一切の他者を排除したことで、「警世短歌」は膨大な量を投稿してもまったく読まれない短歌となった。
もっと簡単に言えば「これをここに書き込んだら迷惑じゃないかなー」という程度のことが、なぜわからないのだろうか。
自分が相手の話をまったく聞こうとしていないこと、相手の話を聞こうとしていない人間の話は聞くに値しないということが、なぜわからないのだろうか。オレの倍以上も生きているのに。
そのわからなさと自分本位の姿勢に、オレは呆れるし恐怖する。
爬虫類型異星人よりも、こういう人のほうがワケわからないし怖い。

「創造主」という名の自分の声しか聞かず、読者はアクセス数でしかない。そんなたつまき氏の歌にはいかなる実りもありえない。
前田進氏は、左右や後ろも見てときには立ち止まることを知ったほうがよい。






オレのブログはコメント承認制で、オレがよろしいと判断したコメント以外は表示されない。したがって、たつまき氏のコメントは表示されない。残念だったな。
表示したとしても、去年の記事のコメント欄へ書き込んだのだから人の目に触れることはまずないのだがね。

とにもかくにも、オレのブログのコメント欄を汚そうとするとはふてぇ野郎だ。


散れーぃ!!!!







こんな人物のことを真剣に書くのはこのブログくらいじゃないのか。みんなが相手にしないものにわざと触る、というやり方もある。

ついていっちゃいけないような怪しい人に、あえて「ついていってみた」結果を書いたコンビニ本があったけど、このブログもたまにそういうことをやりますね。

このように短歌に関しては珍しいものやゲテモノも扱っていきますんで、今後ともこの「存在しない何かへの憧れ」をよろしくお願いいたします。

寒くなってきました。みなさん風邪などには気をつけてお過ごしくださいね。
んじゃまた。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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