ドリヤス工場「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」を読んだ

ドリヤス工場「有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」を読んだ。

ドリヤス工場さんという方は、水木しげるそっくりな絵を描くことが話題のようだ。それが最初気になってしょうがなかったが、そういうもんだと思ったら慣れた。

名前だけは聞いたことあるけどなかなか手が出せない文学作品をたくさん読めた。よくわかんないのもあったが、まあ、また読んでみよう。

水木しげる風のショボクレた(古い言葉だ)人物やさびれた風景が、文学によく合っている。

「三四郎」の美禰子だけはキラキラした目で描かれていたのが印象的だった。

次に読んでみたい作家を探すのにも役立ちそうだ。

それよりなにより、水木しげるそっくりな絵ってところがオレには一番のインパクトだった。
誰かの作品にそっくりなものを描き続けるってどんなだろう。どんなプレッシャーを感じながら生きているんだろうと思う。

プリティ長嶋や、アントキノ猪木とかのことを思い出したりした。この人たちの場合は芸名がひとつの芸をしめしていて、まるで縛りがかかっている。みずから退路を断っている。







絵だけじゃなくて、中身のことをもうすこし。


25作品あるうち、知ってるのが12。半分くらい。

ひさしぶりに読んで、記憶になかったのが「人間失格」「舞姫」「イワンのばか」。初めて見るように楽しんだ。

「モルグ街の殺人」は味わいがほかと違っていて、トリックにおおいに関心した。

ページがやや多い「ドグラ・マグラ」はずば抜けたヤバさがあって、これはとくに気になる。




漫画にした時に地味なのもある。
「墨東綺譚」「蒲団」「たけくらべ」「浮雲」は、さえない。このような漫画にならないものこそ原作を読んでみたく思う。

果たして、漫画でじゅうぶん読んだ気分になるのと、原作にあたってみようと思えるのでは、どちらがこの漫画が成功したといえるだろうか。両方があった。



このシリーズはもう一冊くらいでてるようなので、そちらも読んでみたい。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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