「なんたる星」2016年8月号を読む  ~ないはずの思い出、ほか

なんたる星 2016年8月号

ひさしぶりに「なんたる星」をこのブログで扱う。


まちなかのぬりのこしが目立ちはじめる 指をさす だれとでも目が合う/加賀田優子「平和」

フレンチトーストにおしょうゆ入れますか入れませんか銃殺刑ですか/加賀田優子「平和」

→句切れはズレているけどいずれも31音に近い。

ひとつ目に引いた歌はスプラトゥーンを思い出したが、それは置いておこう。きちんとされていない状態を示しているんだろう。目が合うのは存在を認識されていることでもあり、危険な匂いもする。

フレンチトーストにおしょうゆっていうのは非常識ということで、それゆえ銃殺刑にされてしまう、タイトルとはうらはらに物騒なところだ。
でもほんとにそれ非常識なのかとちょっと心配になって検索してみたらクックパッドがたくさんヒットするし、アリといえばアリらしい。単に好みや習慣の問題か。



ないはずの思い出がある噴水に噴き上げられていたことだとか/スコヲプ「橙色の葬列」
→オレもないはずの思い出がある。噴水ではないけど。なにかで見たことが自分自身の思い出のように記憶される。あるいは。


Tシャツと胸の隙間にごくうすく宇宙保ってベランダにいる/佐藤聖「月(つきだな)棚」
お名前は知ってたけど、この方の作品をまとめて読むのは初めて。
→八月号ってことで、夏の夜空を見てるのかなと思って読んだ。ごく近くに宇宙がある。「保って」がいいんじゃないでしょうか。


以上です。
簡単に終わらせちゃったけど、これくらいの分量だと気軽に読めていいなあ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

最新記事
リンク
月別アーカイブ
フリーエリア
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR