歌人が主人公のドラマ『硝子の葦』を見た

"ドラマ「硝子の葦 ~garasu no ashi~」2015(1/4)" https://t.co/ui5EzS3aMx
これを見た。


「硝子の葦」は主人公が歌人のドラマで、WOWOWで放送された全四話。
相武紗季主演。エロい場面があって、そこがアピールされてたようだ。
YouTubeにはつい最近アップされた。消される前にと思って視聴した。

スマホで四時間もドラマを見ると疲れる。つまんなかったらやめるつもりでいたんだけど、20分くらいから面白くなって全部見た。
相武紗季演じる主人公の節子というのが歌人なんだけど、途中からあんまり短歌は関係なくなる。


第一話の動画だと32分からけっこう長いベッドシーンがある。
昔はAV見るときって、そういうふうに何分から本番があるかビデオテープの余白に書いてたなあ。あるいはメモした紙をセロテープで箱に貼ってたりした。「8:30 24:00」みたいに。そのころは巻き戻しも早送りも時間がかかった。見ながらだと2-3倍の速度でしか早送りできなかった。
DVDになってから場面ごとにお手軽に飛ばせるようになって便利になったけども。


ドラマの話にもどる。
物語はけっこう人間関係がいりくんでいる。28歳の主人公に20歳の娘がいたりする。全部見たけどまだ自信ないくらい複雑。

燃える建物のなかで短歌をつぶやく場面から始まる。それがいかにも「どうです劇的でしょう」という感じで引き返したくなる。ここがオレには難所だった。

タイトルになってる「硝子の葦」の短歌は何度も出てくるけど、謎めいていて良いと思う。謎っぽいからいろんな場面で使えるんだろう。

湿原に凛と硝子の葦立ちて洞さらさら砂流れたり
「硝子の葦」が植物のようで人工物のようで、もろい人間のようでもある。
下の句はそんな人間の内面を写しているようだが、虚しいようなおだやかなような、いろいろに読めるようなものになっている。
ナイル短歌工房が短歌にかかわっているようで、スタッフロールに名前がでていた。



主人公は歌人とはいうけど、短歌は「ひまつぶしに」しているんだと相武紗季は言う。「サビタ短歌会」というのに所属している。
相武紗季っていうか主人公の出した歌集が『硝子の葦』。歌集を出すのに百万かかったと言ってる場面がある。
決して「結社」と言わず「短歌会」と言ってるし、歌集の表紙には「短歌集」とある。

歌集の感想を言い合う会がひらかれていて、十数人の女性が高級そうな部屋でテーブルを囲んでいた。
「こんな歌をつくって恥ずかしくないのかしら」「性的なことばかりでちょっと……私達とは違うわねぇー」などと言われていた。陰湿な雰囲気の会だ。なんで相武紗季はこんな会に所属しているのかと思う。


中盤は、なんか他のドラマでも見たことあるような、ひょんなことから不幸な家の他人の子供をあずかることになって、子供を救おうとしたら誘拐容疑で追われる話。
すごいDV夫がでてきて、それとの戦いがおもしろかった。悪役がいると盛り上がる。
夫にとってよくないことをするとポイントがついて、一発一ポイントで殴られるとか、「森のくまさん」が流れる部屋でアイスホッケーの道具で叩かれるとか。夫のそとづらがすごくいいところなんかも、なかなかの迫力だった。


関係ないけどタバコばっかり吸ってるドラマだ。主要人物がだいたい吸ってる。

相武紗季はほとんど笑わない役なんだけど、真顔がかっこいいと思った。

終盤のことを言うと、誘拐でつかまるのは間違ってるにしても、二人も殺してるんだったら捕まってもしょうがないと思った。ああまでして、自分を自分じゃなくしてまで逃げる理由はなんだろう。主人公だから、かしら。
そんな感想でした。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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