歌人による動画配信/インターネット生放送を振り返る

前回はハッシュタグからここ数年の短歌とツイッターのことを振り返っていた。
今回は動画配信、インターネット生放送のことを思い出してみたい。


動画サイト「Ustream」で中継される歌会に、視聴してる人がツイッターで評を書くようなかたちで参加することもあった。それは歌ごとに決まったハッシュタグをつけてツイートするものだった。

ユーストで中継される歌会には、オレの知るかぎり
「空き地歌会」(東京)
「空き家歌会」(大阪)
「天下一短歌会」(大阪)

の三つがあった。

「空き家歌会」以外はいまは開催されていない。空き家歌会のUstreamの視聴数も少なくなってきていて(最後に見たときは3-4人だった)、そうしたやり方は流行らなくなってきているのかもしれない。


そこにできた隙間に、角川がニコニコ生放送を使って行う、大学短歌会による年に一回の「歌合バトル」が2015年から入ってきた。これは参加人数が多くゲストも豪華だ。盛況のようだ。



歌会を別にすれば、短歌に関する動画配信、インターネット生放送は、

天野うずめさんによるUstream番組「歌会たかまがはら」

堂園昌彦さんによるUstreamのトーク番組「堂園食堂」(YouTubeにもアップされている)

虫武一俊さんによる同じくUstreamのトーク番組「むしたけのぞき」(一部がYouTubeにアップされている)

などある。
このなかでは「歌会たかまがはら」だけが長く続いている。

ツイキャスでは、オレの知るかぎりでは濱松哲朗さんの、朗読や歌集鑑賞の放送「遠足前夜」だけが月一回のペースを維持している。
そのほかには、前回紹介した「うたの日」のなかの歌会に連動したキャスなどが時々放送されているようだ。


これらを見ると継続するのが難しいことがかわる。オレもツイキャスをすぐやめてしまった。


YouTubeからは特筆すべき歌人の放送は出てきていないようだ。オレはしょっちゅう「短歌」で検索して目を光らせている。たまに朗読の動画などをアップする方がいるが再生数は少なく続くこともない。

ちなみにYouTubeの短歌の動画でもっとも再生数が多いのは、現在のところはたぶんこれ。テレビ番組の録画。
NHK 短歌 2014.2.16 ゲスト: 久米小百合(久保田早紀)(ミュージックミッショナリー) https://youtu.be/c0hW4qODoPY




歌人のおこなう動画配信、ネット生放送については、おおむね限られた視聴者と好きな時に楽しむ、といったものになっている。好きなときに放送できるという点がいかされている。

これらのなかでは「歌合バトル」だけが頭ひとつ抜きん出ているような印象を受ける。



前回から見ていただいたように、この数年でツイッター・インターネットから消えていったり、あらたに登場した短歌の楽しみ方がある。現在のことも数年後にはいくらかは消えてなくなっているんだろう。
オレの知っているわずかな過去と断片的な現在を、ここに書き留めておいた。







宣伝。

短歌に評をつけるからには |note(ノート)https://t.co/5Zq4romjzs
有料記事です。500円でマガジンのすべての記事が読めます。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

最新記事
リンク
月別アーカイブ
フリーエリア
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR