四冊の本の感想

最近読んだ、ちょっとした本についての感想。

短歌以外の本を読む時間をつくりたいと、うすうす考えていた。週に一度くらい短歌のことを考えない日を設けたい。


そんな気持ちで、

「王様はロバ」4巻 なにわ小吉
「ちびまる子ちゃん」5巻 さくらももこ
「帰ってきちゃった 発作的座談会」椎名誠ほか
「ばかなおとっつぁんにはなりたくない」椎名誠
「苦役列車」西村賢太

の五冊を先週買った。
これらのうち「苦役列車」以外の本を読んだのでかんたんに感想を書く。






▼「王様はロバ」なにわ小吉
ジャンプで90年代後半に連載していた漫画。
王ロバを久々に読んだが、こんなんだっけ。
シュールな笑いだったような気がしていたが、あらためて見てみるとこれは論理の積み重ねからくるユーモアだ。
アイデアがすごいが笑いになかなかつながらない。女の子によって(下心によって)男がうごくのが前提になっている。そこがポイントなのだろう。

笑ったところ無し。
でもアイデアと妄想がすごい。頭よさそうと思った。あと、作者が人気者だったのがわかる。



▼ 「ちびまる子ちゃん」5巻 さくらももこ

文庫版。むかし「りぼん」で読んだエピソードもあった。
かなり笑える。たのしかった。
「友蔵 心の俳句」がしばしば5.7.7になっているのが気になった。

アニメだとナレーションがキートン山田という男性の声だけど、このナレーションは元々さくらももこ自身の声なんだよな。そう思って読むとちょっとちがった味がでてくる。



▼「帰ってきちゃった 発作的座談会」椎名誠ほか
以前「発作的座談会 いろはかるたの真実」を読んでおもしろかったので読んだ。
同じ四人のメンバーの座談会の集大成にあたる。「帰ってきちゃった」が最後になる。帰ってきたと思うとすぐいなくなってしまうのは残念なことだ。

これもとても面白かった。話の脱線ぶりがすごい。みんな気ままだ。
下の解説はなくてもいい。流れが悪くなるし、ほとんど余計な話だ。




▼「ばかなおとっつぁんにはなりたくない」椎名誠

高校生のころから椎名誠さんが好きで思い出すと読んでるんだけど、タイトルのつけかたがうまいんだよなあ。著書もそうだけど、小見出しも、ちょっとひらいてみたくなるのがいっぱい。そのセンス分けてほしい。

「ばかおとっつぁんになりたくない」のなかから。
「ダンゴ女の叫び声」
「ベンザに座った振りむきオババ」
「黙って自分の頭を叩きましょうね」
「ガニメデ語まであと一歩」
「葦はゆれ足はむれた」
七音や五音が調子をよくしてるのかね。いやはや。


本の話が多いが、世の中に怒ったり不満を言っている部分もある。

「悪魔の締切り七大直列」に書いてあった、十日で原稿用紙300枚の仕事がすごい。それも、自伝的な小説、SF小説、エッセイと内容がばらばら。連載のつづきや一回きりのものと、形もバラバラ。作家のすごみを垣間見た。



これから「苦役列車」も読むけれども、今の時代の表現になるべく触れていきたい。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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