「川柳 杜人」249号を読む  ~水平線から葬儀屋、ほか

「川柳 杜人」249号。

歌人であり普段から短歌の記事ばかり書いているオレがなぜ川柳の記事を書くかについては

「川柳 杜人」248号を読む  ~プロの月夜、ほか : ▼存在しない何かへの憧れ http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52158200.html

を参照してください。




伸びきったゴムになったらわかること/須川柊子
→伸びきったゴムはもう役割を果たせないなあ。老いた人間が重ね合わされてるようだ。何がわかったのかを、聞いてもオレにはわからないかも。


水平線から葬儀屋が顔を出す/都築裕孝
→水平線から顔を出すといったら、朝日くらいなものだ。なんと朝日から隔たっていることか。死はそれくらいでかい。
でもやはり死と葬儀屋ではちがう。葬儀屋は生きた人間だ。きっと礼儀正しくて静かな態度で顔を出している。


逃げられぬ色とりどりの画鋲から/佐藤みさ子
→掲示物に心があればこんな思いをするんだろうか。
はりつけ、磔刑といえばイエス・キリストのそれがあまりにも有名だ。イエスの磔刑では、頭の上に罪状が書かれたり侮辱的な言葉をなげかけられたりぶどう酒を飲まされたりしている。色とりどりの画鋲からそれらを連想した。


みんなが拝むから拝むヘンな岩/南部多喜子


怪しいやつだな川柳をしているな/須田隆行

→職務質問みたいだ。文芸が取り締まりにあう世界。
こんなこと言われてみたいと思った。


母がいるこりこりすると思ったら/久保田紺
→「こりこり」ってなんだろ。歯ごたえがあるみたいだし、肩がこってるようでもある。いずれにしろ存在感があり空気を変える母だ。


チャンス到来九回裏のおばあさん/鈴木節子
→あれもできなくなる、これもわからなくなる、とマイナスにとらえられがちな老いだが、それをチャンスととらえた。一体どんな一発が飛び出すのか。わくわくとさせる。


っていうかあなたの眉毛ずれてない/須田隆行



終わります。







どうしたら短歌の絵を描いてもらえるんですか問題について|note(ノート)
https://t.co/x7uF5emd7k
有料マガジン更新。以前少しツイートしたことを、より突っ込んで長く書きました。



んじゃまた。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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