短歌アプリ「ちどり短歌会」を使ってみた

「ちどり-短歌初心者も楽しい投稿できる無料アプリ」 https://t.co/Zi0KeTS7iY

「ちどり短歌会」というアプリを見つけて、インストールして登録してみた。

この「ちどり短歌会」は二月にできたばかりの短歌アプリなんだね。ツイート検索しても一件もヒットしなかった。誰も話題にしていない。
Googleで検索してもいま現在は二件しかヒットしないから、ほんとにできたばっかりで誰も知らないようなアプリだ。


オレは毎月1回、Google playで新しい短歌のアプリができてないかチェックするんだよ。だからこういうのを見つけるのはかなり速いのよ。
このブログは現代の短歌の最先端を走っているのだ。たぶん。おそらく。一応。あるいは。もしかしたら。見方によっては。



使ってみると、ちょっと動作がぎこちない。止まることがあった。

五行分かち書きでしか書き込めない。これはいかん。表現が狭くなる。

本名を入力しないように注意された。オレは本名で活動してるのに。



アプリ説明に「良い評価だけで批判されたくない」って書いちゃったらだめだよ。そういう気持ちはわかるけども、言っちゃったらいかんよ。少しはそこに恥がないと。オブラートに包んでくださいよそこは。
日本語としても怪しいしな。「良い評価だけを受けたい、批判はされたくない」という意味だとわかるまでに少し時間がかかった。

そもそも「短歌初心者も楽しい投稿できる無料アプリ」からして日本語があやうい。



今までオレは「うたのわ」「うたよみん」「俳句de川柳」「ごーしちご」とかいろいろやってきたけど、新しいと思ったのは、三点。

【1】スワイプで評価
表示された短歌に対してスワイプで評価できる。
上に指をすべらせれば「いいね(拍手)」したことになる。下にやればスルー。
まあこれは操作の仕方だから、新しさとしては控え目。


【2】コメント不可
コミュニケーション機能がない。これは欠陥かと思いきや、売りにされている。

なるほど一切コメントできない。評価はできるが、誰が評価したかはわからない。作者のプロフィールを見に行ったりもできない。名前以外にプロフィールはない。
これは今までなかったかも。



【3】歌のランダム表示
ほかのひとの短歌を見るとき、歌はランダムで表示されるようだ。あるいは新着になってるのかもしれないが、同じ作者があまり並ばないから、やっぱりランダム要素があるんじゃないか。歌に投稿時間が書かれてないからこれは確認しようがない。

気に入った作者の歌をまとめて読んだりはできない。どんな歌が出るかは全くわからない。
人気順とか作者別とか、そこが選べたらいいのにとか、ツイートボタンがあったらいいのにとか、色々考えてしまうなあ。あえてそういうのを無しにしたとも考えられるけれども。
ブロック機能はある。

まあ、作者がたどれないのも悪くないか。一期一会。偶然またその作者の歌に会えたり会えなかったりする。

以上三点が新しいと思った点。



以前
「つながらないSNS - ilka(いるか)- 完全匿名SNS」 https://t.co/0YA5mJer5Q
について書いたことがあるけど、これに近いな。

「いるか」はツイッターみたいになっていて書き込みがタイムラインのように並んでいるが、実はランダムに投稿が表示されていて、投稿者もわからない。評価だけできて、コメントできない。

人とやりとりしたり関わりたくはないけど、数字による評価だけは欲しいという、そういう欲望の形。
今はこういうスタイルのサービスがキているのか。

そういう面倒を排除していくと大切なものも失ってしまうのだ、批判に耳を貸さないのに自分の表現はしたいなんてわがままなのではないか、
などなどとつい思ってしまうが、今はこういうものが出てくる時代だ。これも新しさだと、一応言えないことはない。
そういう場からどんな短歌が生まれるのか? それはアプリをダウンロードした人だけがわかることだ。

しかし発展的じゃないよね。上達する要素がないもん。
▼評がいっさいないから自分の歌の長所短所特徴もわからないままになるだろうし。
▼ほかのSNSなど外部につながっていくことがない。たとえば「うたよみん」にはおすすめの短歌書籍紹介のページがついていて、もっと知りたい人への道がひらかれている。

短歌の書籍、活躍している歌人、短歌の歴史、歌会、そのほか短歌のいろんな面を知っていくと、こういうのは物足りなくなっていくかもわからんね。
どんなにがんばって歌をつくっても歌を読んでも「数字」以外のものがついてこないとなるとね。

「初心者も楽しい」の「も」に疑問がでてくる。初心者じゃなきゃ面白くないかもしれない。


読んでいて、ぽよ○さんという方の歌はちょっと面白いと思った。


投稿者はそこそこいるみたいだ。数人かと思ってたから、意外といて驚いた。
57575の短歌がけっこうあるなー。

短歌とは
57577
ですよ
57575
じゃありません
/くどうよしお

っていうのを投稿してしまったよ。



オレは今までこういうのはけっこうやってるけど、「ちどり短歌会」はいまのところ「うたよみん」「うたのわ」に追いついていない印象だ。このあいだ閉鎖した「俳句de川柳」よりは上。
さっきあげた三点の新しさをどれくらい評価できるかにもよるんだけどね。スワイプで評価、コメント不可、ランダム表示。この三点がものすごく大切ならば、画期的で素晴らしいアプリだということになるだろう。

まだできたばかりだから、これから変わっていくのかな。アプリはアップデート、更新されるってことがあるからね。可能性がありますよね。


以上です。
んじゃまた。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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