ぬらっ。自己顕示欲について

ぬらっ



大辻隆弘さんのツイート(緑色の字にしておく)について考えていた。

自分を知ってもらいたい、とか、有名になりたい、という思いだけで短歌をやっている人はいずれ短歌から離れてゆく(経験上)。自己顕示欲はそう長くは続かない。短歌という詩形は、長い年月をかけて、そういう人を淘汰してゆく。結果「歌が無条件で好きな人」「歌がないと生きてゆけない人」が残る。


これ考えてた。離れてゆくっていうのはオレのことかなと。オレはそういう欲だらけだ。オレはオレなりに短歌好きで仕事のとき以外いつも短歌やってるけどね。
淘汰されちゃうんですかねえ。


「自己顕示欲」でツイート検索して読んでるとけっこうおもしろいなあ。


誰に言ってるのかが気になるんだよね。それを言いたくさせた人がいるんでしょ。一般論に見せかけて特定の人を批判するようなやりかた、あるでしょう。


おもしろい。淘汰していただこうじゃないですか。
……って言ったらおもしろいかと考えたりしていた。

オレの欲はしつこいよ。へばりついているオレを、歌は、あるいは時は引き剥がすことができるかどうか。勝負だ。

有名になりたい欲、あるかといえば、あるんだよねえ、困ったことに。身の程知らずだけど。
で、できることが歌だけなんだよ。


短歌じゃなくてもいいと思ったことは一度もないな。



みんな、自分のことではないと思って読んで、そうだそうだと同意のいいねを押してるんでしょ。他人事でしょ。
オレはそうじゃない。自分がそのように見えるのかもしれないと思って反発したりうなだれたりしている。

そういうことって、けっこう多いとおもってるんです。誰かが誰だかわかんない人を批判して、みんなでそうだそうだと賛同する。「さすが○○さん、深いお言葉」とか言って。
みんながそれを他人事だと思っている。自分は石の飛んでこない安全な位置にいると思っている。自分に当たらない石だとわかると喜びながらつかんで投げて気持ちよくなっている。



再び大辻さんのツイート。
(まちがえた!)うーん、短歌を何かの「手段」ではなく、どれだけ「目的」にできるか、ということなんだが。

こういう発想そのものが、若い人には理解されないのかなあ。

なんか炎上しちゃったなあ。あたりまえの感慨をつぶやいただけなんだが。第一歌集を出して、あんまり評価されなかったときに、それでも短歌をやりたいと思えるかどうか、というところが、本当は歌人としての生命線なんだと思うのだが。

歌を長く続けるのは大切なことだけど、長く続けていたらどうにかなる、というのは幻想。全くもって。幻想かもしれないけど、いい歌をつくりたい、と思ったら続けるしか選択肢はないというのが本当のところ。「努力すれば夢がかなう」ということと同じ。




これとか、ほかの方のツイートを読んでオレは考えが変わってきた。

大辻さんのお話、わかってきた。
オレはてっきり、「お前みたいな欲にまみれたやつはいつかやめていくから見ていろ」と間接的に言われたんだと思ってました。そうじゃなければいいです。

自意識過剰かもしれないです。

これはさ、オレ自身が弱ってて迷ってるってこともあるのよ。なんでも悪いように受け取って、それを信じて疑わずに落ち込んだり怒ったりするの。

でもじゃあオレの誤解がほんの一時的な気の迷いからでたのかというと、そんなことはなくて、オレは生まれてこの方ずっとこんな感じなんだよね。
なんのことだかよくわからない言葉は、きっとみんなオレを悪く言っているにちがいない、と思えてしょうがない。オレには弱みがいっぱいあるけど、そこにさわろうとした人はみんな敵なんだと。だからよくツイッターでは怒っている。


いやはや、大辻さんの言おうとしたこととオレの受け取ったことのちがいにおののいている。ほかの多くの人は普通のことと受け止めたんだとすれば、オレがおかしいんでしょう。
そして今までおかしいままずっとやってきたし、また、これからもずっとやっていくのでしょう。

相手から攻撃されていると思い込んで仕返しみたいなことをしたり、嫌っているが、じつは全然攻撃されていなかった、ということもあったんだろうな。こわいな。





獅子舞ってあるけど、獅子舞は中に人が二人くらい入って動いている。中に人が入らないと獅子は動けない。でも人が外側に見えてしまったら獅子舞にはならない。人は覆われていなくてはいけない。
その、「獅子舞の中に入っている人」というのが自己顕示欲なのかなと。そういう理解です。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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