ぬらっ。新鋭歌人シリーズの第三期メンバー決定を受けて

ぬらっ。






新鋭歌人シリーズの第三期のメンバーが発表された。


知ってる人がけっこういて、やったね! という気持ちが三割くらいある。ほとんどなかった以前よりはいいと思う。七割は、一緒に待ち合い室にいた人がどんどん呼ばれていなくなっていくような感じ。

まだ出ないのかっていう人が出してるし、順当だな。世界はただしく動いているという感。

焦りはあるよ。みんなちゃんとしてるのにオレだけちゃんとしてないみたいに感じられてくる。「うだつのあがらない」っていつも言っているやつだ。

でもオレより長くやってる人ばかりだからな。推薦にしろ、自薦にしろ、どちらにしてもえらいことだよ。オレがどうこうっていうアレではないから、ペースを乱すことはないのだ。応募があっても募集しなかったわけだから。


投稿やってた人がけっこういる。いずれも先輩みたいなもんだ。オレもがんばろう。


オレも応援される愛される人になりたいものだなあ。


この人たちとレベルが違いすぎるとはオレは思わないんだな。いつか加藤治郎さんが言ってたように、差はわずかだが、その差は確実にあって越えるのがむずかしい、といったところだ。

「くやしい」はないな。もっとささやかで、しかし深いところにとどいてくるような感情だ。



歌の差というよりは、人望とか人脈とか経験とか、それから決意というような、そういうレベルの違いのほうをオレは重く見る。

あちこち出て人と会ったり、何か企画して実現したりっていう力。それは本当にオレにできないやつだし、尊敬する。


気がつくと、オレだけがいつまでもたいしたことない投稿歌人でまわりはみんな偉くなって活躍してるんじゃないか。オレだけがいつまでも、うたうクラブで星がついたとかつかないとかぼやきながら、人様の歌について寝言みたいなことをツイッターでむにゃむにゃ言ってるんじゃないか、という焦りがある。







こういうときに、早くその歌集を読みたい!! とあまり思わない(読みたくないともおもわない)あたりに、自分に欠けているものをかんじる。オレは歌集があまり好きではないと言っていたのは、そのあたりから。

でも読むとたのしいので、やっぱり嫌いではないんだと思い直して、嫌いとは言わなくなったのだ。









オレは自分で印刷物をつくったときに「どうせこんなショボいものなんて……」という気持ちで、たいして数を作らなかったし、力のかけかたも半端だった。そういうところにオレの欠点がでた。

読んでくれた方はたのしんでくれた(らしい)し、自分のイメージする「歌集」よりグレードが下がるにしても、力をゆるめないでやれればよかったんだ。

今からでも誤植をただして作り直すことは不可能じゃないんだがな。予算と手間を惜しまなければ。

この短歌集が、そのタイトルも含めて、オレの歌と、オレの態度をよくもわるくも忠実にあらわしている。
誤植も、サイズのちぐはぐも、なにかもかもがオレだ。そして、オレはこのオレに満足できない。

オレという歌人がどういうものなのかを示せと言われたらこの「工藤吉生短歌集」を出すのがもっとも簡潔で適切だろうな。
こうして作品が形になった。自分はこんな形なのかと知った。この形から、もっとやっていきたいんだ。

塔の選者やベテランのかたには送る気にならなかった。それが信頼感の有無というものだろうな。オレそのものに近いものを、見てもらおうとおもわなかったのだ。さらけ出す気にならなかったのだ。







福山雅治が結婚したのを受けて、まだ結婚していない人気の男性芸能人を女性達が数えるっていう現象がある。職場で見た。
オレは、長く見ている人のなかで歌集を出していない人を数えたくなった。

数えた。

この人の歌集はいつでても不思議じゃない、五年以内に歌集を出しそうな人で、出したらオレの心がなんらかの反応を起こしそうな人のリストをつくった。
ぱっと思い付くかぎりで60人リストアップした。これがこれからどれくらいのペースで減っていくものなのか。

ささやかな形で歌集を出してるような人もいそうだな。
オレぐらいささやかになると、出してないも同然だけど。


この60人が残り20人をきったら焦ろう、それまではマイペースでいこう。
みたいな決め事をつくったらオレは平常心を保てるだろうか。だとすればリストを作った意味があるのだが。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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