ぬらっ。怖い話の本の思い出

ぬらっ。




子供会のイベントがあるような、児童館みたいな場所があって、そこで読み聞かせがあった。オレは「怖い本じゃなきゃいやだ」と言って離れたところで泣きつづけた。 「こっちもたのしいよー」みたいに誘われるんだけど、「怖い本じゃなきゃいやだ」の一点張りでオレはぐずりつづけた。
読み聞かせがおわってから、カバーのはがれたような古い「こわいはなしのほん」みたいなのを貸してもらって帰った。貸し出しのシステムもわからないし児童館の場所もあやふやで、結局返さなかった。何年かしてからその本は捨てた。

頭にも口があるという二口女(ふたくちおんな)が表紙で、ほかには、触ると手が離れなくなる琴の話、なんにでも化けられる妖怪が挑発にのって豆粒に化けて和尚に食われる話などがあった。

たしかに怖かったけど、オレが読みたいのはそういう怖さじゃないし、裏切られたようなきがした。
本は与えられて当然だったころの話。







ブログに短歌を引いていただきました。いつもありがとうございます。

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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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