ぬらっ。昔の話・図書館と母の手伝い

ぬらっ。


昔の話。




図書室で本を借りて、そのまま返さないということが複数回あった。
なぜそうなるのかは自分でもわからない。本は家にあるけど学校に持っていくことはできないし、持っていけても返却できない。

もしかしたら、返却手続きがわからなくて、わからないことへの恐怖が強いせいでできなかったのかもしれない。
面倒くささが強いせいかもしれない。

本はだいたい読みたくもないもので、リンカーンの伝記だったりした。ろくに読まないで部屋の隅に置いてあった。そもそもなぜ借りたのかもわからない。

本を返してくださいってことで先生に声をかけられたりしても「はい……はい……」とか言ってずっと返さない生徒だった。

だから、オレはよくわからない暗い生徒ということになっていた。自分でもわからない。全然わからない。そうなってしまったとしか。
今はわからないが、そのときはもしかしたら知っていたのかもしれない。

図書室の本に限らず、宿題とか課題とか提出物や授業全般においてそんな調子だったな。小中学生までは。







機嫌のいいときに、母親に「ぼく今日お手伝いするよ! これからは手伝う! なんでも言ってよ!!」って言ったことがある。母はいいよいいよと言うんだけど、オレはどうしても何か手伝おうとするの。
それで何かやらせてもらうんだけど、すぐに嫌になって投げ出してしまう。それで怒らせてしまうの。

それから、ずーっと手伝わない男になった。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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