◆工藤吉生(くどうよしお)の短歌まとめ・第九期【2013年7月-9月】20首

【第九期】2013年7-9月。65首。
「東北歌会」参加。これは年に一度のイベント。「ハッピーマウンテン6号」に連作などで参加。散歩しながら作歌するようになる。



〈1〉
マニュアルに沿って洗った手ばかりが十本揃い朝礼となる


〈2〉
連絡です工藤吉生さん明日までに必ず検便出して下さい


〈3〉
礼をする角度ビシッと決まってる上司にビシッとした礼くらう


〈4〉
こっそりと駄洒落を落とすチーフいてそれを拾って笑うオレあり

〈5〉
関東や関西イベント盛り上がりひとり東北に歌書読むオレは


〈6〉
うねうねと動く海面そのどこに落ちても服がびしょびしょになる


〈7〉
運動会決行合図用花火 朝の布団じゃ防ぎきれない


〈8〉
看板に「箸の禁じ手」眺めれば悪逆尽くす心中の箸



〈9〉
アシの名をヨシと付け替えるようにしてつむじを地面にも見せてやる


〈10〉
桜の木見上げて写真を撮るひとの片方曲げた足がよかった


〈11〉
精子以前、子のない頃の父の食う牛丼以前、牛や稲穂や


〈12〉
君の眉の角度如何でオレの言う主張はどうにでも曲がります


〈13〉
夏風邪をひいたといえば「腹出して寝てるせいだ」と当てる
者あり


〈14〉
ワキの下見せながら撒く8×4ボケて自分でツッコんでなよ


〈15 〉
欲望が背中で床を這ってきてこちらのオレをがっかりさせる


〈16〉
CGで作った顔は病的だしかし上手にサッカーをする


〈17〉
つぶやいている場合だが重要なことをしている場合ではない


〈18〉
つかのまのドサクサがありあのひとと乾杯のカチンを交わせない


〈19〉
夕焼けの赤紫っぽい方を日付の変わるころにとりだす


〈20〉
寝るほどに疲れるようだ 起き上がりぼんやりとしてもう一度寝る
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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