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【2/36】藤牧敏猛『坂道にて』を読んだ


【2/36】
歌集36冊を読んでいく企画の二冊目。


藤牧敏猛『坂道にて』。文芸社。2017年2月。1ページ2首で110ページ。定価千円。


知らない人については、その人がどんなふうに短歌をやってきたのかが気になる。だけどこの藤牧さんについては、どこの短歌会にいるとか、誰の指導を受けたとか、どこに発表していたかは書かれていない。父が自宅で歌会をやっていた、高校で文芸部に入ったとある。父や高校の名前は書かれていない。



もうここまで来たかと振り返りまだまだ先があるぞと上を見る

老いの坂登り下りは見へぬとも手を取り合ひてゆっくり歩む/藤牧敏猛

というような歌が帯にあるが、こういう感じがずーっとつづく。旧かなだけど「っ」は小さい字をつかう。



いくつか印をつけてみた。

うずたかき落葉踏みしめ登り行く音のみ聞こゆ晩秋の山/藤牧敏猛『坂道にて』



亡き友を捜して山に分け入りし険しき岩場影深くして/藤牧敏猛『坂道にて』

→「影深くして」が暗示的だ。



鼻欠けて台座も欠けし石佛の前を通りし激しき車/藤牧敏猛『坂道にて』
→激しき車、は乱暴なようでなかなか悪くない。



とても素直でひっかかりがない。「笑顔」「にっこり」「にこやか」「楽しき家庭」「未来につなぐ虹の掛け橋」。だんだん読んでるうちにイヤじゃなくなってきて、読後感は悪くなかった。

この本おわり。



▼▼▼



お読みいただきありがとうございました。
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2018年1月の工藤吉生の短歌とその余談  ~未来賞第一作ほか
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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