最近読んだ9冊の本の感想・その他【2017.7.31】

最近読んだ本9冊の感想や、その他見たものをまとめる。




【オンライン歌会onトークメーカー】匿名歌会 vol.1/2017夏|コラボ作品詳細|トークメーカー
http://talkmaker.com/works/51f1d9fff404be93e4b0ba0989562a84.html?v=1
これに参加した。
新しそうなものを見るととりあえず一枚噛んでみたくなる。

で、そのために自分が票を入れたい歌に対してコメントを下書きしてみた。歌に評らしきものを書くのはひさしぶり。ふわーっと感じた「良さ」を言葉にしていくのは相変わらずむずかしい。


三時間みっちりと評が交わされて、なかなか濃い歌会だった。
ネットで歌会をやると人気投票みたいになりがちだけど、これは評が盛んで、実際の歌会に近いと感じた。みなさんの読みが丁寧で、雰囲気も良かった。
またあったら、また参加してみたい。










"松尾スズキのうっとりラジオショー vol.4 ~ああ、昭和!うれし懐かしアニメソングの世界!~" https://youtu.be/LZUYpoDShls

すばらしかった。しょこたんはいい声してるなあ。すごくいい。松尾さんのルパンの物真似のクオリティーの高さとか、いろいろいい。

「四十過ぎても芽が出ない」みたいなの、ギャグだとわかっててもつらいなあ。つらいけどしみじみと聞く。まだ四十過ぎてないけど。







橋本治『いま私たちが考えるべきこと』を読み終わった。ややこしい本だった。自分のことを考えろと言われて、他人のことを考える人/ほんとうに自分のことを考える人、という話から始まり、これに終わる。近代と前近代という人間の分類になるほどと思った。

『「わからない」という方法』『負けない力』『いま私たちが考えるべきこと』と読んできたが、この種類の本はもうこれくらいにしておこうと思った。

『不幸に堪える最大の方法は、不幸を自覚しないことなのである』

個性に関する記述。
『「個性的」とは、「それ以上なにも言わない」という、言う側の判断保留でしかない』
『「個性的でない人間」は「個性的」を喜び、「個性的な人間」は、それを「差別の一歩手前」として嫌悪する。この違いはなにによって生まれるのかと言えば、「個性的」という言葉を生み出す元の「個性」が、「一般的なものからはみ出した──放逐された」という傷を負っているからである。だから、意外かもしれないが、「個性的」としか言われない人間の目指すものは、「没個性」なのである』








保阪正康『あの戦争は何だったのか』読みはじめたらおもしろくて、睡眠時間を削られてしまった。
どういう流れでダメになっていったかがわかる。赤紙の中身とか、軍隊の構造なども書いてある。この本はよかったな。







松尾スズキ『現代、野蛮人入門』読みおわった。おもしろかった。最後のふたつの章はとくによかった。

松尾さんに興味がわいた。舞台をはじめとして、知らない部分が多い人。

チャップリンの「独裁者」が好きだと書いてあったから、前から気になっていたこともあって、YouTubeで見た。画面は小さいし音はめちゃくちゃだが、日本語字幕があり、なんとか見れた。
パイを顔に投げたり、座ろうとしたイスがこわれたり、テレビの笑いの源流を訪ねたような気持ちだった。


『たまに思います。人生とは神が作ったアダルトビデオであり、我々の不幸は神のマスターベーションのおかずなんだ、と。だったら、こちらが笑いに変えることでせめて「抜きにくく」してやる、と考えることで乗り切りたいのです。』
松尾スズキ『現代、野蛮人入門』







半藤一利『日本のいちばん長い日』半分くらいまで読んだ。
えらい人たちが会議ばかりしている本だ。人がうじゃうじゃ出てくるが同じような人が多い。みんなお国のために真面目なんだな。
軍人たちは悔しがり、一部は不穏なことを計画し、役人は大変だったと。



後半は動きが出てきておもしろくなり、一気に読んだ。
軍人にとって敗戦を受け入れるのがむずかしい、ということがさまざまな事件を起こしている。こんな人達はもういないし、今となっては特殊な人達による特殊な物語だ。







松尾スズキ『ギリギリデイズ』、読んだことあるようなないような、迷いながら買ってきたら、六年前に一度読んだ本だった。もう一度読んでいる。


15年も前に書かれたものだが、ネットの文章への批判が印象的だった。頭のいいふり、分析したがる、一行飛ばさず全部つなげて何かを語る体力のない場、……。

“こんなね、ぷっつぷつ途切れた文章書かないもの普通。お金もらってる場所で。安い。安いもの書いてる。そういう自覚はある。安さのおもしろさがないとは絶対言わないが、安さに見合う腰の低さは忘れてはいけないとも思う。”
松尾スズキ『ギリギリデイズ』







加藤陽子『とめられなかった戦争』読んだ。
『それでも、日本人は戦争を選んだ』をコンパクトにしたような本だ。同じ本を二回読んだみたいだ。


松尾さんの『ギリギリデイズ』二回目なのに初めて読むみたいな本で、加藤さん『とめられなかった戦争』は初めてなのに二回目みたいな本だ。







松本人志『「松本」の「遺書」』読んだ。
気になっていながらなぜかずっと避けていた本。芸能人の本ってなぜか避けてしまう。

松本さんの一人称がずっと「オレ」だった。一冊「オレ」で通す本を読んだのは初めてかもしれない。

なんか怒りがちで、序盤は特に「コノヤロー!」が多い。この人にそんな口癖あったっけ?


橋本治さんの「桃尻語訳枕草子」のときに、カタカナが時代を感じさせると書いたけど、90年代前半のこの本も少しそういうところがあった。「○○だゾ」とか書いてある。「チョット」「ハンパ」……


怒りのなかにもひらめきや笑いがあって、自慢のなかにも恥じらいや自身への厳しさがあって、おもしろく読んだ。



“個性で勝負のこの世界、だれかを目指してどうすんねん。だれも目指せていないところを目指し、だれも立ったことのないところに立つ。それが芸人ではないのか”
松本人志『「松本」の「遺書」』


“ある野球選手が病気と闘っているファンのためにホームランをプレゼントしたという話があったが、ああいうのも、オレは、どうかと思う。オレに言わせればそんなもん、ぜんぜん美談じゃない。打たれたピッチャーにも病気のファンはきっといたはずだから。”
松本人志『「松本」の「遺書」』



なんでこの本を今さら……と自分でも思っていたんだけど、思い出してみたら、最近読んだ松尾スズキ『ギリギリデイズ』にこの本のことがちょっとだけ書いてあったんだ。松本がテレビとは違ってストレートに怒っている、というようなことが。







ブルボン小林『ぐっとくる題名』読みおわった。題名も作品なんだな。題名への「読み」がある。「鑑賞」がある。
たとえば「無罪モラトリアム」「勝訴ストリップ」はそれぞれM音とS音で頭韻を揃えているとか、二つの単語が二物衝撃になっているとか。


タイトルっておもしろいな。
こういう目線でタイトルを見る人もいる、ということを頭の片隅においておくことにする。そして、タイトルをつけるときには自分の頭の片隅にいるタイトル好きな人に相談しよう







半藤一利監修「学びなおし大平洋戦争」
読みはじめた。政治や世の中は出てこなくて、戦場で兵士たちが作戦をどう実行していったかが書いてある。真珠湾からはじまる。まるで自分もそこにいるみたいな、耳がキーンとしてくるような、爆風が見えるような気分になった。

それから、シンガポール攻略でイギリス軍との戦いになる。
けっこう作戦がうまくいってて、冒険の読み物って感じだ。現場には戦争の善も悪もなくて、作戦を遂行してできるだけ生き残ろうとみんな考えている。






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#2017上半期短歌大賞 50首 Togetterまとめ https://togetter.com/li/1126231
今年の上半期に読んだすべての短歌から50首選んでまとめました



2017年6月に発表した/掲載された短歌まとめ【25首】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n6a0753b5ac49





短歌パトロール日誌【5】6/14-7/17|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n648c9e855c73

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌編】|mk7911|note(ノート)
https://note.mu/mk7911/n/n2b8ea3aa7fd3

2017年6月の出来事についてあれこれ言う【短歌以外編】|mk7911|note(ノート)https://note.mu/mk7911/n/n68525cac4bfd

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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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