現代百人一首をつくったぞ!!!!!



名古屋の歌人たちによる短歌の同人誌「短歌ホリック」に「推し短歌」として一首の短歌についてみじかく書いています。その縁で一冊いただきました。

「短歌ホリック」の特集に「廣野翔一選現代百人一首」というのがあるのです。

これに興奮しました。オレも100首選ならばやったことがあって、それで口を出したくてたまらなくなったのかもしれません。


工藤吉生の「#わたしの好きな短歌100」 【2016年版】 - Togetterまとめ https://t.co/gmubYuY1jN
オレが以前つくった百首選はこちら。
ただし一人最大三首まで選んでよいことにしたので、「百人一首」ではないんです。


オレと廣野さんで一首くらい重なるかと思ったら、全く重なりませんでした。でもオレが取り上げたことのある歌が100首のなかに8首ありました。
5.23.28.35.46.90.94.100。

なんの順番で百首が並んでいるのかわからないけど、100が角川「短歌」11月号の歌であるところをみると、発表順、刊行順かもしれません。


2010年代の歌に限定したのも廣野選の特徴ですね。



百人の顔ぶれを見ると、歌壇歌壇しています。現代最高の歌人を集めようとしたら、短歌の総合誌の「新春大競詠」みたいな顔ぶれになってしまうものなんでしょうか。
それに『桜前線開架宣言』(山田航著)を足したような感じです。『桜前線~』の40人のうち28人がこの百人一首に選ばれています。
一部は驚くような人もいるけど、おおむね総合誌でいつも作品を発表してるような人たちが選ばれています。

廣野さんなのだから「塔」とか学生短歌会に片寄るのかなと思っていたら、かなり公平というか傾きのすくない選び方をしていることに驚きました。バランスということで考えれば、すごいバランスの良さなのではないでしょうか。

塚本邦雄が『新撰小倉百人一首』という本で、作者はそのままで歌をほとんど選び直して違う百人一首をつくってたというのを立ち読みで見ました。
そういうふうに、(川北さんとか他に選べないような人は別にして)作者をそのままにして歌を選び直してオレの百人一首を作ってみたくなる、そういう幅広い人選です。


「この選がしっくりこないという人はぜひ自分たちで百人一首を編纂してほしい。」と廣野さんは書いています。
しっくりはきません。でもそれは決して選が良くないという意味ではありません。おもしろかったです。

で、
言われた通り自分でさっそく百首選びました。
オレはすばやく実行に移すのです。作者をほぼそのままにして歌を取りかえました。


これです。
工藤吉生選現代百人一首・仮  【同人誌『短歌ホリック』特集「廣野翔一選百人一首」による】 - Togetterまとめ https://t.co/OUCrvKYJFB


▼基本的に2010年以降で
▼出典省略
▼選んだ歌にコメント等をしない
▼作者の順序は同じにする

の四点を引き継ぎます。


変更点。
知ってる歌が一首以下で歌が変えられない作者については別の作者の歌に変更しました。
▼11・川北天華さんの歌は例の歌しか知りません。これは別のネットで有名な歌にしました。
▼9・長谷川櫂さんの歌は、立ち読みしたことはありますがよく知りません。別の震災詠を入れました。
▼65・川野芽生さんの歌は、たぶん読んだことあると思うんですが記憶にありません。ここは廣野翔一さんの歌に変えました。型をまるごと真似しているので、それくらいはさせてもらわないとバチが当たりそうです。



ですがオレがほんとに本気で百人一首えらぶなら、この百人はかなり外しますね。かんたん短歌の周辺とか、なんたる星とか、うたらばうたつかい周辺からもっと入れたいですね。投稿で見かけた歌、古い歌や亡くなっている人の歌も入れたい。「現代百人一首」ではなくなりますが。
片寄りたいんです。

なので今回はあくまで形をお借りした「仮」の百人一首です。
片寄りたいオレがあえてバランス良く作るとどうなるか、2010年代という縛りを入れて選ぶとどうなるのか試してみたわけです。

しっくりこないと言いましたが、オレの選で誰かがしっくりくるとは全然思いません。短歌をたくさん読んだ方であれば、それぞれ心の中にある名歌はちがうのではないでしょうか。



「こういうのは長く短歌をやってる人が選ぶもので、2020年までオレが短歌をやってたらその時にやろう」
と思ってましたが、とうとうこらえられませんでした。

選んで思ったのは、言い訳したくなるってことです。
「これはこういう理由で選んだんだよ」とか、
「ほかにもすごい歌がいっぱいあってとっても迷ったんだぞ」とか。
多くを語らずに100首を提示する難しさを思いました。

「仮」にしたのは、人のふんどしでやってるという「借り」でもありますね。
誰を入れて誰を外すかが難しくて、それがあらかじめできていれば半分は出来上がってるようなものです。ですから短時間でできました。


ここに出てこなかった歌人を、
岩田、篠、奥村、三枝、蒔田、秋葉、福島、香川、道浦、花山(多)、阿木津、藤原、東、雪舟……などと数えていったとき、特に印象的なのは斉藤斎藤さんの不在です。不在が印象的というのもへんな話ですが。
この方の歌を一首抜き出す難しさはわかります。




最後にもう一回貼っておきましょう。
工藤吉生選現代百人一首・仮  【同人誌『短歌ホリック』特集「廣野翔一選百人一首」による】 - Togetterまとめ https://t.co/OUCrvKYJFB
こちらにまとめました。

ツイッターでつぶやいて、それをまとめサイトにまとまる形にしました。こうすると外部の方に読まれやすくなるためです。



廣野さんの百人一首とオレのを並べて読んでみましたが、性質の似たところもあれば違うところもあって、おもしろかったです。



オレはかなり楽しみましたが、読者のみなさんも楽しんでいただければ幸いです。そして、しつこいようですが同人誌『短歌ホリック』を機会がありましたらぜひご覧ください。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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