2014年の工藤吉生の短歌を振り返る【後編】

2014年のオレの短歌を振り返っていく記事の後半。



【7月】
うたつかいに参加。

ズダラニズダラズラブニフ袋から取り出すダラズラブニフ愚か/工藤吉生



毎日新聞の特選。

ばらばらなブラスバンドの練習のそのばらばらに聞き入って春/工藤吉生



塔は5首。歯医者の連作。のちに選歌欄評にとりあげられた歌から。

これほどの歯痛に耐えているオレに世界はいやらしいほどしずか/工藤吉生



NHK短歌、初の入選。テレビ放送に歌がでた。永田さんの「飲む」

匙なんぞ使わず直に飲み干してなんぼのものだ煮え湯というのは/工藤吉生



短歌研究詠草2首、うたうクラブは星がつく。このくらいが「普通」という感覚だなあ。

子供にはちょうど良さげな枝だなあ 構えてもよしつついてもグー/工藤吉生



うたらばブログパーツ「後」二首採用。

大阪短歌チョップは「うたのかべ」で参加。200人くらいいるなかで上から50番目くらいだった。

クリームの陽のあたる街ここに住む誰もが泣いたことのある人/工藤吉生



【8月】
毎日新聞に一度載る。
ダ・ヴィンチ「短歌ください」に載る。一昨年からだいたい年に一度載っている。

アパートの扉に鍵をかけている女性をオレが電車から見た/工藤吉生



総合誌「現代短歌」の読者歌壇に佳作で載る。この欄は全員載せてるんだと思っていたが、違った。オレはきちんと落とされている。

問題は手をつけられず立っていて逃れつつ見る隠れつつ見る/工藤吉生



塔は5首。のちに作品合評にとりあげられた歌から。

プリンセスプリンセスのことを略すときンセスンセスという裏世界/工藤吉生



短歌研究詠草2首、うたうクラブは星。それより、短歌研究新人賞の候補になったのでいっぱい載った。

近づけば夜のマンホールさざめいていつかは海になりたい汚泥/工藤吉生「仙台に雪が降る」



【9月】
現代短歌の読者歌壇が佳作、塔4首、短歌研究詠草1首、うたうクラブ星なし、公募短歌館佳作。
NHK短歌は二首が佳作。「ラーメン」「汗」。


毎日新聞特選。

礼というよりはつかのま下を向くくらいでよいと思われている/工藤吉生



河野裕子短歌賞の「愛の歌・恋の歌」部門に池田理代子さんの選に入る。

おのおのの枝ひんまがる木の下で言われるままの愛であったな/工藤吉生



【10月】
「短歌雑誌ネガティヴ」に二首が高得点歌として日の目を見る。

水道の蛇口は俺の顔なんざハナから真面目に映す気がねえ/工藤吉生



現代歌人協会主催 第43回全国短歌大会で、1首は1人の選者の佳作になり、1首は3人の選者の佳作になり、1首は佳作第一席になる。佳作第一席は賞状もらえる。

幸せなあちらのオレが今ここのこのオレを思いぞっとする夜/工藤吉生



読売新聞の俵さんの三席になった。Facebookでこの歌が話題になってるのを見つけて、初めて心の底から「いいね!」した。

ぱぴぷぺのポップコーンに固いのがあって口からいま出すところ/工藤吉生



うたつかいに参加。うたらばブログパーツは表紙フォト短歌になった。

ああ人は諭吉の下に一葉をつくり英世をその下とした/工藤吉生



短歌研究「新進気鋭の歌人たち」参加。

ぼくは汽車、汽車なんだぞー! と駆けてきた子供がオレにぶつかって泣く/工藤吉生「魂の転落」



角川の公募短歌館は佳作。短歌研究詠草1首、うたうクラブは星。

泣きながら叱ってくれる人は去り笑ってごまかす歯の真っ黄色/工藤吉生



【11月】
読売新聞の俵さんの欄に載る。

お父さんにかまわれたくて怪物の口のあたりで撫でるテーブル/工藤吉生



塔は月詠4首、特別作品16首。

マイケルという名の知人はいないんだルーシーもいない晴雄ならいる/工藤吉生「夢の中で読んだ自分の歌集から」



ネットプリント「ぺんぎんぱんつ ジューシー」参加。

1988年ファミコンで見た青空を今も愛する/工藤吉生「回想の夜空」



短歌研究年鑑に3首再録される。角川の公募短歌館は佳作。

派出所の前に立ってる警官の動かないまま小雨はつづく/工藤吉生



【12月】
塔は5首。NHK短歌「腹」佳作。

もうすでに少し歪んだ空き缶の蹴られ慣れてる下腹部ですな/工藤吉生



短歌研究、うたうクラブは星、詠草は2首。

メロディーをつけてあくびをした時の下降しようとするそのちから/工藤吉生



以上。2015年もがんばります。
スポンサーサイト
プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

最新記事
リンク
月別アーカイブ
フリーエリア
カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR