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「塔」2013年9月号を読む【3】  ●若葉集、選歌欄評、歌会記、ほか

若葉集

と思ったが、若葉集には対象になる歌がなかった。○の歌が三つあったが、今見たら、やっぱり取り上げなくていいやと思ってしまった。








六月号の十首選からひとつ。


もう誰も近づいてくれるな有線のバッハがすでに耳ざはりなる/西ノ原一貴

→有線である時点でさりげなく、バッハである時点で心地良さそう。








選歌欄評も一首にしぼる。時期はずれな本だし後ろがつまっているので、あまり時間をかけたくない。



インゲンはまたインゲンになるんだね当然だねとインゲンをもぐ/菊池淨

→二人以上いて会話をしてるんだろうか。「またインゲンになるんだね」「当然だね」って。「だね」が同じなので気の合う人同士みたい。

インゲンが「人間」に似てるところにオレは注目した。







歌会記からは2首。
あー塔の歌会出たいんだけどねえ。日曜は無理なの。いつもどうにかならないかと思っているんだけれども。


風が吹いて何か言はむと口元がゆらいだやうでもうゐなかった/木村輝子

→「口元がゆらいだやうで」っていいな。
この人はこの世のものなのか、はたまた幻か。何かを伝えようとしたような、しないような。確かなものは風だけだ。



斯くも我に好きだ好きだと言われつつあなたは長老のように静かだ/白水麻衣

→もっとかっこいいものに例えてクールさを表現することもできそうだが、ここは長老だ。静けさにも種類がありそうだ。

仏様みたいって言われたことあるよオレは。あまりの優しさと寛容さに。かわいい女の子にだけはそうなるんです。




ということで塔9月号おわり。取り上げる歌を減らしたらすぐ終わった。
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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。
2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

「未来短歌会」所属

Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)

第61回 短歌研究新人賞 受賞(2018年)

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