ぬらっ。食いつく狐

ぬらっ


徒然草 二百十八段
狐は人に食ひつくものなり。堀川殿にて、舎人が寝たる足を狐に食はる。仁和寺にて、夜、本寺の前を通る下法師に、狐三つ飛びかかりて食ひつきければ、刀を抜きてこれをふせぐ間、狐二疋を突く。一つは尽き殺しぬ。二つは逃げぬ。法師はあまた所食はれながら、ことゆゑなかりけり。



徒然草をネットで毎朝十段ずつ読んでいるが、明後日には終わりそうだ。
徒然草はいろんなことが書いてある。当時の礼儀作法の話やためになる話や思い出話などが、分類もせず長さもバラバラなままに入っている。
こういう、キツネが人に噛みつくみたいな話が好きだな。







短歌の感想を書いた。そろそろ「ぬらっと!短歌大賞」の時期だから。
7月あたまくらいに、2017年上半期のおもしろかった短歌50首を決める。今年はじめから6月末までにつぶやいた短歌から選ぶ。


▼2016下半期短歌大賞 45首 Togetterまとめ https://togetter.com/li/1066315

前回・第六回のぬらっと!短歌大賞はこんな感じだった。




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歌会と批評、自選50首100首を更新、その他の話題【2017.6.26】


6月15日から25日あたりまでの話題をまとめておく。
短歌のことは最初と最後にまとめた。



▼掲載情報


6/20
NHK短歌テキスト7月号、「短歌de胸キュン」の「もう少しで入選de賞」に選ばれていた。


6/24
角川「短歌」2017年7月号の角川歌壇で、一つの歌で特選と秀逸をいただいた。香川ヒサさんの特選、安田純生さんの秀逸。
特選は2015年以来。公募短歌館が「角川歌壇」になってからの特選は初めて。




▼引いていただきました


「【感想】過入力と入力」
http://ameblo.jp/motokichi26/entry-12284205580.html
御前田あなたさんに感想で歌を引いていただいてました。


ファミコンソフト『サラダの国のトマト姫』(1984)と読むをめぐって 安福望×やぎもともともと
http://senryusuplex.seesaa.net/article/450858642.html
名前を出していただいてました。




▼こいつら100%伝説

岡田あ~みん「こいつら100%伝説」買った。
https://twitter.com/mk7911/status/878579704713715712/photo/1

「こいつら100%伝説」おもしろい。
昔読んで面白かった漫画が今も面白いとは限らないっていうのを「王様はロバ」「燃える!!お兄さん」で経験してるので不安もあったが、期待以上におもしろい。

戦闘のコマと作者が「原稿料上げろ」とか叫んでるコマが交互に出てくる場面がよかった。

岡田あ~みんのプロフィールに「作品全て大ヒットとなる」って書いてあった。すごいことだよ。




▼徒然草から

徒然草 百五十七段から

筆をとれば物書かれ、楽器をとれば音(ね)をたてんと思ふ。盃(さかづき)をとれば酒を思ひ、賽(さい)をとれば攤(だ)打たん事を思ふ。心は必ず事に触れて来たる。かりにも不善の戯れをなすべからず。

筆をとれば自然と物が書かれ、楽器をとれば音を鳴らそうと思うものだ。盃をとれば酒が飲みたくなり、賽をとれば博打がしたくなる。心は必ず物事に触れて起こる。かりそめにも良くない戯れ事をしてはならない。

http://roudokus.com/tsurezure/157.html




八十五段

狂人の真似とて大路(おーち)を走らば、則ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。驥(き)を学ぶは驥のたぐひ、舜を学ぶは舜の徒(ともがら)なり。偽りても賢を学ばんを賢といふべし。

狂人の真似といって大路を走るなら、狂人である。悪人の真似といって人を殺せば悪人である。千里を駆ける駿馬に学ぶのは千里を駆ける駿馬の同類なのだ。(古代の伝説的な徳の高い王)舜に学ぶのは、舜の同士なのだ。嘘にでも賢いことを学ぶものを賢いというのである。
http://roudokus.com/tsurezure/085.html




何かいいことする時に「自分のは動機が不純だからダメなんじゃないか」と思ったり、
逆に悪いことするときに「いやちょっと試しにやってみただけだし、そんなに悪くないか」と思ったりするけど、こういう言葉もあるのだなあ。

徒然草、おもしろいよ。




▼まんが日本史

「まんが日本史」を平安あたりから見はじめて、何日かかけて見終わった。おもしろかった。リアルタイムではたぶん見てなかったアニメだけど、83年のアニメだから世代は近い。声優陣もふくめて、80年代のアニメの感じがなつかしい。

話し合いがまとまらないとすぐ戦いになっちゃうところとか、
権力をめぐって潰しあうところとか、
力があるというだけで言いがかりをつけて捕らえて処刑するとか、
しょうもない嫌なことが歴史には多い。繰り返しながら少しずつマシになってやっとここまで来たのかなという感想。


『四文字でわかる日本史』という本を買ってある。わりと普通の日本史の本で、特にわかりやすいとか工夫してあるとかいうこともない。四文字でわかるわけじゃなくて、四文字の見出しがついてるという本。
アニメで見たことをこの本で復習した。





なんか現代短歌に疲れてた。短歌以外のものを読みたい気持ちが強まって、橋本治さんを読みはじめて、『これで古典がよくわかる』という本で古典に興味をもって、三大随筆に触れた。

それら三大随筆が書かれた時代について調べてたら、最強のメラさんという人のおもしろい歴史解説動画を見つけて、さらにほかの時代にも興味をもった。「まんが日本史」の動画、21分×52話を何日もかけて見た。それと合わせて歴史の本も読んだ。

そんなわけで、ざっと日本の歴史全体を見た。教科書レベルだけども、おもしろかった。

いまはネットで徒然草を一日十段ずつ読んでいるが、次に興味あるのは「論語」。




▼歌会と批評

歌会は批評の場だとかなんとかという話がツイッターにでていた。オレの知らない歌会が原因らしい。


批評とか鑑賞とか感想とかの話になるとよくわかんないなあ。オレはツイッターに書きたいことを書いてきた。歌会では言いたくなったことを言う。それを人が鑑賞とか感想とかいう。「ぬらっと!する」と自分では呼んでるけども。

ちゃんとした人から見るとオレのは何にもなっとらんのかもしれないが、なんか言われてもちゃんとできる気がしないね。あんまりしたくもならないし。
うまいと言われる評を見て、うまいと思えることはあっても、自分がそうなりたいとまでは思わなくて。

自分なりに、目の前の歌に全力でいく。それしかない。




▼自選50首100首更新

自選50首、自選100首を更新した。


■工藤吉生(くどうよしお)の短歌・自選50首 +プロフィール : ▼存在しない何かへの憧れ https://t.co/6xqzmuasCE

プロフィールをつけた。

■工藤吉生(くどうよしお)の短歌【さらに100首】 : ▼存在しない何かへの憧れ https://t.co/iIrPgG100o

自選50首のこまかい出典をいくつか消した。わずらわしいという意見を見たから。


自選50首から
『ノイシュバンシュタイン城を取り囲む木々もあるいはまた城である』(うたらば)
を外し、かわりに
『悲しげな声で鳴いてる犬がいた塀の向こうの昨日の夜に』(日経歌壇)
を入れた。


自選100首からはずしたのは5首。
『泣きながら登校する子とすれ違い地面に落ちる一滴を見た』(現代短歌)
『踏み切りの不協和音のほのぼのと響いて冬の自動車学校』(未来)
『遠足の途中でオレの家が見えそのまま帰っちゃダメなんですか』(ダ・ヴィンチ)
『充実の人の抱えるオレよりも高いリスクを畏れ敬う』(毎日歌壇)
『そんな気がしてきただけさわたくしもあなたもいなくなった海底』(短歌研究新人賞)

以上5首を自選100首からはずした。

新しく自選100首に入れた歌は
『おみこしになって元気な人たちにかつがれたいな年に二回は』(ネットプリント毎月歌壇)
『秋が来る 床屋の椅子に重大な秘密があってほしいと思う』(うたらばフリーペーパー)
『ワンタンメン専門店の前を過ぎ唱えるわんたんめんせんもんてん』(日経歌壇)
『女子バレー見慣れた頃に男子バレー見ると驚く見慣れるまでは』(ダ・ヴィンチ)

の四首に加えて、さっきのノイシュバンシュタイン城の歌。

自選50首100首は半年ごとに更新するつもりでいたが、今回は一年ぶりの更新となった。今後も半年か一年ごとに見直すこととする。






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ぬらっ。負担

ぬらっ



短歌をツイートしようかと思ったが、もやもやした気持ちが邪魔をした。
倦怠感みたいだし、臆病さのようでもある。
短歌をツイートもしないし、読みもしないし作りもしない。突然ノッてくることがあり、そういうときにまとめてやる。だいたいはノッてなくて、ノッてないときは全然ダメ。


ツイッター疲れもある。活躍してる人に嫉妬もするし、焦りもするし、ネガティブなエアリプを自分のことかと推測したりもしていれば、それは疲れる。快適で上手な距離の取り方を考えている。しぼりこんでいくか、あるいは短歌以外のものをタイムラインに増やしていくか。

「オレのことのようなそうじゃないような事をなんかぶつぶつ言ってそうな人は見ないようにする」
というのはなるべく徹底している。ほんとに大事なことだったら @ を飛ばして言ってくるだろう、ということで。


ツイッターがオレに負担を与えている、とはじめて意識したかもしれない。




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ぬらっ。こいつら100%伝説


ぬらっ




これ買ったよ。岡田あ~みん「こいつら100%伝説」。
https://twitter.com/mk7911/status/878579704713715712/photo/1

「こいつら100%伝説」おもしろい。
昔読んで面白かった漫画が今も面白いとは限らないっていうのを「王様はロバ」「燃える!!お兄さん」で経験してるので不安もあったが、期待以上におもしろい。

戦闘のコマと作者が「原稿料上げろ」とか叫んでるコマが交互に出てくる場面がよかった。

岡田あ~みんのプロフィールに「作品全て大ヒットとなる」って書いてあった。すごい。







アイス食べて腹をこわした。
小学六年生の国語の授業で俳句をつくらされた。他のみんなはきれいな景色や動植物の様子なんかを句にしているのに、オレだけ
「夏休みアイス食べすぎ腹こわす」という句を作ってスベってたのを思い出した。







角川「短歌」2017年7月号の角川歌壇で、一つの歌で特選と秀逸をいただきました。香川ヒサさんの特選、安田純生さんの秀逸。
特選は2005年以来。公募短歌館が「角川歌壇」になってからの特選は初めて。



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亀谷たま江『雨上がり』を読む  ~僕の頭とがつてゐるか、ほか


亀谷たま江『雨上がり』を読む。第一歌集。2002年。青磁社。



四月ごろから「塔」の人の歌集を読んで紹介してきたけど、この本でいったん区切りとなる。



荷を下ろすクレーンのさき目に追へば穴底深く人が働く/亀谷たま江『雨上がり』



遮断機の下りる間際を無理矢理に渡りてわれをさらけ出したり/亀谷たま江『雨上がり』



ほれぼれと角に見てをり丈長きトラックが倉庫に仕舞はれゆくを/亀谷たま江『雨上がり』



僕の頭とがつてゐるかとどこからか帰りし息子ぬつと頭(づ)を出す/亀谷たま江『雨上がり』

→オレの話をすると、オレは首の両脇が出っ張ってるような気がして母に見せたことがある。自分の体が変なようでふと気になるが、自分だけでは判断がつかない。心配してるってほどでもないんだけども。
「どこからか帰りし」だから、出先で気になったのだろうか。誰かに言われたとか。




勧誘をわが拒みたるセールスマン公園のベンチに弁当食ひをり/亀谷たま江『雨上がり』
→セールスを断ったら、その後って全然気にならないし見ることもしなさそうが、これは見ている歌。この公園の弁当を、わびしいものと見るか、ささやかな楽しみと見るか。拒まなくてもここで弁当を食べていただろう。セールスマンも人間として生活してるんだなあと思わせる。



泣きながら自転車漕ぎてゐる人とふつと気づきぬ擦れ違ひざま/亀谷たま江『雨上がり』
→これも、普通なら気にしない通りすがりの自転車に人間味を感じる歌。
珍しいが、ありえないことではない。すれちがう、ほんのわずかな時間に気づいたのだ。



やすやすとヨーガにわが言ふ「シャヴァアーサナ」「シャヴァアーサナ」は死体のポーズ/亀谷たま江『雨上がり』
→意味のわからないカタカナが、二回目に死体のポーズのことだとわかり、はっとする。意味がわかると最初の「やすやすと」もわかってくる。
「シャヴァアーサナ」で画像検索してみると、あおむけに倒れている人の画像がでてきた。死体はあおむけなのだ。



窓の外(と)に出したきわれと出たき蛾と息が合はざり蛾は弱りたる/亀谷たま江『雨上がり』




余震待つ机の下の家族五人大きキャベツを剥がしては食ふ/亀谷たま江『雨上がり』

→中盤には阪神淡路大震災の歌がある。
余震を望んではいないが、待っていると言えば言える。机のしたでキャベツをはがして食べる様子は、まるで人間ではない別の生き物になってしまったかのようだ。



灯の点かぬ街の弱さに押し寄せて夜があらゆる裂け目に溜まる/亀谷たま江『雨上がり』
→「街の弱さ」。明るさが街の力だったのだ。押し寄せてきて裂け目に溜まる「夜」は、まるで波のようだ。夜の不安だ。



しばらくは集配人の来ぬポスト仕事なくししわれが凭るる/亀谷たま江『雨上がり』
→集配人は配達ができず、だからポストは郵便を受けられず、「われ」は仕事をなくした。震災が多くを奪い麻痺させたのがわかる一首だ。もたれているところに心身の疲労がうかがえる。



月光に青きホースは発語せり重なる楕円のなかの切り口/亀谷たま江『雨上がり』



大粒の雨がつぶれてうしろへと車窓を走る 父は死ぬのだ/亀谷たま江『雨上がり』

→歌集の終盤には父の死の歌がある。
雨が窓を走るところを描いて、乗り物の動きや中から外を見ている者を表現している。


読みごたえのある歌集で、良い歌が多かった。この本おわり。



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ぬらっ。TLに即詠が

ぬらっ



昨日言ったことの逆のことをやる。


ツイッター短歌史
【2017.6】
「歌会怖い」問題が起きた。
いつごろからある問題かははっきりしない。「歌会 怖い」でツイート検索すると、6/11あたりからツイートが増えてきてそのまま現在に至っている。



主なものだけ。

6/18
堂那灼風
「歌会とそこにおける選歌について」
https://note.mu/shakufu/n/n8c6f68bffa12

6/20
うにがわえりも
「寿司とハンバーガー (歌会とその評のあり方について)」
https://blogs.yahoo.co.jp/eriuni_tanka/64858686.html
6/21に「追加ペーパー」あり


それ以外だと、さっき書いたように「歌会 怖い」でのツイート検索結果が参照できるものとなる。
10人以上がリツイートしてるツイートがあれば紹介するつもりだったが、該当なし。


歌会を怖いとしている意見のなかでは、
イシカワユウカさんが #歌会怖いのハッシュタグをつけて投稿したいくつかのツイートが重要だと思われたが、本人が消すと言っているからここに貼りつけはしない。





まとめは以上。
ここからはオレの感想だけど、この問題は途中で実に馬鹿馬鹿しい展開になった。
うにがわえりもさんが書いたものに対して泳二さんがしつこくリプライを飛ばしていったあたりで、オレは辟易してこの問題を追いかけるのを一度やめてしまった。二人をリストからはずして、もう見ないことにした。地獄だなと感じたから。どちらが悪いとかじゃない。

この二人は、ツイッターで小さいいざこざが起きた時のいわば常連みたいな歌人だ。またこのへんの人達か、って感じだ。

「福島は買うな食うな」「リアル歌会はぬるま湯」の中牧さんとか、あと他数名もそうだけど、彼らは大胆であぶなっかしい書き込みやその態度で反感を買う、煽り巧者の人達だ。故意かどうかは知らないが。彼らは論や歌やツイートに冴えがあり、一定の支持を得ている(オレも楽しませてもらっていました)。揉めることがあっても決定的なトラブルにまでは至らずに、変わらずツイッターを続けている。
このあたりの人達の発言に反応するのを、そろそろやめてよい頃ではないかとオレは思いはじめていた。

今回はイシカワユウカさんのツイートを見たのがきっかけでこの問題の別の面が見えて、取り上げることにした。耳を傾けるべき声だと思えた。消されるのは残念だが、それはしょうがない。






【2017.6.23】

文月郁葉さんが、ハッシュタグ「殺伐としたTLに即詠が」をつくり、たちまち多くの歌人がこれを使ってツイートした。



怖いとはたとへば茅花がよるべなく光る白さを見てしまふこと(文月郁葉)
#殺伐としたTLに即詠が

タグを作りました。よかったらご活用ください。

https://twitter.com/ikuhahuduki/status/878213200394690560




殺伐としたツイッターに嫌気がさしている歌人が多くいるということだとオレは見ているんだが、どうかな。というのが感想。



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ぬらっ。ガヤガヤさせる人

ぬらっ




タイムラインのだれかと会話したあと「やれやれ」っていうの、ほんとにダメだと思う。「ここまで言わなきゃわからないのか」も人を見下している。

けっこう言うくせに、不利になると返事しなくなるのもよくない。

ドストエフスキーのbotに「女が人間かどうかを入念に検討して人間だと結論づける」学者をののしるツイートがある。それだわな。何に時間をかけるか、何に騒ぐのか、オレはよく考えなきゃいけなかった。

震源から離れたひとたちが色々いいことを言っている。中心部をおさえる必要があると今までは思っていたが、考えが変わった。

あんな運転をしてたらいつか事故るだろうなという人が、いざショウトツしてみると、期待したほど楽しいものでもない。



いつものひとたちがいつものことでガヤガヤしてるって感じで、「ツイッター短歌史」にまとめる気になれずにいる。
最近、「ガヤガヤさせる人」がいることに気づいた。火をつける役目の人が決まっている。ツイッターで大きめの主語でなにかを否定したがる歌人数人がいて、それに周囲が振り回されている。
そのひとたちが主役になるような「ツイッター短歌史」だったらあんまり記録したくない。









アダルトな内容でツイッターに連投した。
読書とかは進まない。



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斎藤茂吉『暁紅』を読む  ~相撲に負くるありさまを見つ、ほか


斎藤茂吉の歌集『暁紅』を読む。

昭和10年から11年の歌が収録されている。「ぎょうこう」と読むらしい。



一ときに飛びあがりたる らはわれのうしろにまた降りたちぬ/斎藤茂吉『暁紅』




「國技館」という連作がよかった。弱くなった力士を見に来て、負けたのを見て帰る。

斷間(たえま)なく動悸してわれは出羽ヶ嶽の相撲に負くるありさまを見つ
一隊の小學兒童が出羽ヶ嶽に聲援すればわが涙出でて止(と)まらず/斎藤茂吉『暁紅』





まどかなる顔をしながら歌壇にてわれをにくむは誰と誰と誰か/斎藤茂吉『暁紅』



毒殺の新聞記事讀む夫人らは劇(げき)見しごときおもひしたりや/斎藤茂吉『暁紅』



春まだき野べといへどもけふ來れば光みなぎり草そよぐおと/斎藤茂吉『暁紅』

→下の句、なんともすがすがしくてよい。



うつくしきをとめの顔がわが顔の十數倍(じふすうばい)になりて映りぬ/斎藤茂吉『暁紅』
→映画のスクリーンだろうか。
自分の顔の大きさと画面のなかの顔の大きさを比較するなんて、ありそうでない。画面越しにものを見ることに慣れてないんだろうな。十数倍という数字が真面目だ。ほんとに大きさを比べてるんだなと思う数字。



現身(うつせみ)と思ほえぬまで心やすし石かげに來てわれは居たれば/斎藤茂吉『暁紅』



幾臺もトラツクにてわが隣地(となりち)に砂利(ざり)を運ぶを氣にすることあり/斎藤茂吉『暁紅』

→「氣にすることあり」って。そんな結句があってもよかったんだ。



木曾谷に入日あたりてしづかなる心になりぬ奈可(いか)に保たむ/斎藤茂吉『暁紅』



赤き實はすき透りつつ落ちむとす雪ふるまへの山中(やまなか)にして/斎藤茂吉『暁紅』

→「雪ふるまへの」で、降ってないけど雪の白いイメージがわいてくる。透きとおりつつある赤と響きあう。



口籠(くつこ)して馬はいななくこともなし馬いななかばこゑ傳はらむ/斎藤茂吉『暁紅』



阿部定(あべさだ)が切り取りしものの調書をば見得べきもなき常の市民われは/斎藤茂吉『暁紅』





この歌集おわり。
講談社の「日本現代文学全集51 齋藤茂吉集」というのを見て歌を引いた。この本には歌集七冊が全篇収録されている。『暁紅』は五つ目で、あとは『白き山』『つきかげ』を残すのみとなった。



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ぬらっ。動画と再会

ぬらっ。


何してたかなあ。覚えてないなあ。


夜に、長い間探してた動画と再会した。
それが不完全なもので、完全なものを買おうとして、買ったけどオレのスマホでは見れなかった。いろいろ足掻いたんだが、だめだった。
別なところで買おうとして、そこまでするほどではないと冷静になった。

そんなこんなで寝不足。

それを詳しく書こうかと思ったが、有料マガジンでやるかどうするか。







思い出した。NHK短歌テキスト7月号をチェックした。
短歌de胸キュンで「もう少しで入選de賞」だった。



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ぬらっ。徒然草から

ぬらっ


俵万智『チョコレート語訳 みだれ髪』読み終わった。与謝野晶子をまとめて読んだのは初めて。
訳がないときびしいなこれは。知った言葉とその意味をメモしながら読んだ。








徒然草 百五十七段から

筆をとれば物書かれ、楽器をとれば音(ね)をたてんと思ふ。盃(さかづき)をとれば酒を思ひ、賽(さい)をとれば攤(だ)打たん事を思ふ。心は必ず事に触れて来たる。かりにも不善の戯れをなすべからず。

筆をとれば自然と物が書かれ、楽器をとれば音を鳴らそうと思うものだ。盃をとれば酒が飲みたくなり、賽をとれば博打がしたくなる。心は必ず物事に触れて起こる。かりそめにも良くない戯れ事をしてはならない。

http://roudokus.com/tsurezure/157.html




八十五段

狂人の真似とて大路(おーち)を走らば、則ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。驥(き)を学ぶは驥のたぐひ、舜を学ぶは舜の徒(ともがら)なり。偽りても賢を学ばんを賢といふべし。

狂人の真似といって大路を走るなら、狂人である。悪人の真似といって人を殺せば悪人である。千里を駆ける駿馬に学ぶのは千里を駆ける駿馬の同類なのだ。(古代の伝説的な徳の高い王)舜に学ぶのは、舜の同士なのだ。嘘にでも賢いことを学ぶものを賢いというのである。
http://roudokus.com/tsurezure/085.html




何かいいことする時に「自分のは動機が不純なんじゃないか」と思ったり、逆に悪いことするときに「いやちょっと試しにやってみただけだし」と思ったりするけど、こういう言葉もあるのだなあ。
徒然草、おもしろいよ。







2011年に書いたゲームの記事がいまだに読まれている。読み返したらちょっとおもしろいところがあった。

ファイナルファンタジー8日記[33]エスタ国立魔女記念館など ー 花畑で流れ星を見ようの巻 : ▼存在しない何かへの憧れ
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/51895160.html

いまは実況プレイしてる人も多いからな。ゲームをやって文章だけで感想を書いてくっていうのは流行らんだろうね。






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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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