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オカヤイヅミ『ものするひと』1巻を読んだ


ひさしぶりに漫画読んだ。

オカヤイヅミさんの『ものするひと』1巻

【雑誌の新人賞を受賞後アルバイトをしながら小説を書いている杉浦紺( 30 )。出版は不況でも、言葉で遊び、文学を愛する若き純文作家の日常をのぞいてみませんか?】
と裏表紙に書いてあって、そういう漫画。

短歌で新人賞をいただく前のオレだったら、とても読めなかったと思う。嫉妬で。文壇バーに居合わせた見知らぬ中年男性客に自分を重ねるだろう。







小説の新人賞受賞者が主人公で、受賞のあれこれがすでに済んでいて、それから、っていう状況から始まる。
主人公のスギウラはわりと口数がすくなくて、警備員のバイトをしていて、よく言葉のことを考えている。まわりには編集者とかの知り合いがいて、「たほいや」という遊びをする相手がいる。



「たほいや」ってオレはまったく知らなかったんだよ。この漫画に教えられた。広辞苑をつかって、知らない言葉の意味を考えだしたり、本当と嘘を見抜いたりする遊び。

「たほいや」をやってるところを見て、歌人や俳人には歌会や句会があるけど小説家やほかの文学の人達にはなにがあるのか、という問いがはじめて思い浮かんだ。







新人賞のパーティーの様子が描かれていて、自分の時のことを思い出した。
浜口さんという人の受賞スピーチが、すごくよかった。賞とは点であり、点は時として文章の意味を大きく変えるって話。
これは「賞とはなにか」っていう話だね。オレは受賞式で「新人とはなにか」っていう話をスピーチした。新人賞の「新人」か「賞」か、どっちに注目するかの違いだ。



主人公はおとなしくてパーティーになじめないように見えるが、冷静に状況を判断して溶け込んでいく。動きも言葉も少ないけどみんなとうまくたのしくやっている、この感じはいいなあ。







さっき文壇バーの見知らぬ中年男のことを書いたけど、バイト先のおっさんというのもいて、世代の感覚の差が描かれる。

オレは主人公より年が上で、もっとギラギラしているが、バイト先のおじさんよりは下だ。

バイト先のおっさんみたいにオネエチャンと遊びたい・若いやつは連れていこうとまでは思わないが、主人公ほど落ち着いてもいない。
落ち着いた若い人達から見たらオレはがっついてて醜く見えるかもしれないと思うと、恥ずかしくてたまらないと同時に、その若さも落ち着きも憎い。







主人公が菱田賞という賞の候補になって、そわそわするところで1巻が終わる。
候補になったのを知らされて、それから受賞者発表までしばらく時間が空いているのかあ。たまらんだろうなあ。



賞のことが出てくると盛り上がるし華やかにもなるんだけど、ほんとの中心はそこじゃないんだっていう感じがする。生活しながら、書いて考えて、考えて書いてっていう毎日が肝心なものとして描かれているように見える。

そういうコツコツしたところを見せられると、妙に後ろめたい。オレだってそれなりにはやってんだけどさ。ぜんぜん言葉のことを考える量がすくないかもって思った。
この主人公はSNSやってないっぽい。ですよねー。



喜怒哀楽が薄いようにみえて、内側には創作意欲だったり思いだったりを秘めている、魅力的な主人公だ。
続きも読もう。



そんなところかな。オカヤイヅミ『ものするひと』1巻の感想でした。




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などなど、
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「世にも奇妙な物語」全部見て順位つけるぞ【11】 ~2003年

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「世にも奇妙な物語」全部見て順位をつけるぞ
【1】1990年4-9月
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52214819.html

【2】1990年10月-1991年3月
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52217094.html

【3】1991年4-9月
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52219169.html

【4】1991年10-12月
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52220996.html

【5】1992年4-12月
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52222482.html

【6】1993-95年
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52224548.html

【7】1996-98年4月、ほか
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52225576.html

【8】1990-96年
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52226691.html

【9】1990-2000年
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52228148.html

【10】1992-2001年
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52229619.html


のつづき。

http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/8295/title.htm
このデータベースを参考にして、古いのから順番にYouTubeなどで見ていく。
(動画のリンクを貼っておくけど、消えている場合があります)

記事の最後に、今回のベストを決めるから、最後まで見ていってくださいね。







世にも奇妙な物語 無視ゲーム
https://t.co/LFZKfdOME2

「無視ゲーム」見た。
──主人公(内山理名)は、ルームメイトを軽く扱っていて、彼を連れ込んで三人で住む。だが突然立場がかわる。彼がルームメイトと一緒になって、主人公を無視するようになる。大学でも存在感が薄くなっていると言われる。──

ルームメイトっていうのが今まで見られなかった設定。
コメント欄では不評だったが高評価600の低評価150くらいの割合。
まあ登場人物が似てるし、オチは途中でわかっちゃうし、階段ですべって死ぬのもアレだし、なんで無視されて相手にさわらないんだろうと思う。

誰にも見えなくなったら、さびしいかもしれないが、しばらくは気楽だろうなと思うよ。そういう立場になりたいと思っちゃった。

ここから2002年。2001年のぶんは「厭な子供」の動画だけどうしても見つけられなかった。





おかしなまち 世にも奇妙な物語
https://t.co/TXXrQfM1Qq

「おかしなまち」見た。
──主人公(柳葉敏郎)は、リストラの増えた職場で鼻をグズグズさせながら真面目に働いている。「岡科町(おかしなまち)」へ行き仕事をすることになる。そこでは誰もがシャレを言いギャグをかましている。主人公は徐々に馴染んでいく。──

コメント欄の「おかしいけどおもしろくはない」「受付の女くそわろた」に同意する。
おもしろそうだけど、おもしろくはないんだよね。楽しそうな町だけど、住むのはきつそう。
ギャグよりも、切符を犬の形にしてくれるみたいなことが心あたたまるなあ。





世にも奇妙な物語 トカゲのしっぽ
https://t.co/vcZvSuhJaz

「トカゲのしっぽ」見た。
──主人公(柏原崇)はピアニストで、事故で右腕を失った。教授が開発したトカゲの再生能力を利用した治療法を受け、右手が再生する。しかし右手はトカゲのようで、思うようにならない。教授のもとをたずねると、人間離れした何かの力により教授は死んでいた。──

ついこのあいだの「心臓の想い出」みたいな話だ。からだのパーツをつけかえるがうまくいかない話。医療ミスっていうのはこわいよ。

トカゲとショパンのワルツの取り合わせがふしぎだ。
楽譜のおたまじゃくしがトカゲになるところが怖いというかイヤだ。
しかしまあ、右手から体ののこり全部を再生させるとか、やばいな。その発想はなかった。





"夜汽車の男"
https://t.co/xRvFWiSYUM

「夜汽車の男」見た。
──主人公(大杉漣)は汽車で弁当を食べる。どんな順番で食べるか、それぞれの味はどうか、慎重に考えながら食べ進めてゆく。──

コメント欄を見たら、すごく好評でおどろいた。大杉漣さんの訃報を聞いてこの動画を見に来たという人がいた。

弁当のなかにもドラマがある。なるほどね。弁当にかぎらず、ドラマの種はいたるところにありそうだね。





"マンホール 世にも奇妙な物語"
https://t.co/GCQBLHi4uz

「マンホール」見た。
──主人公(香川照之)は妻とうまくいかず、会社でもリストラにあいそうだ。出社するとマンホールにはまってしまう。深くて出られない。なかには事務局長のネズミがいて、出るためには手続きが必要だという。そのあいだ、ネズミ人間が代わりに出社する。──

よりによってこれがサムネイルか。
おもしろいけど、終わってみると印象がないなあ。
ああそうだ。リストラを切り出せない部長がよかった。

ホテルの場面が強烈すぎてほかの印象がぶっとんだ。動物の行為を人間に置き換えるとあんなふうなのかなあ。

コミカルだけど、カフカ的な話なのかと思えてきた。入ったらなかなか出られなくなるところ、未知の手続きに振り回されるところ、動物の姿になってしまい家族に苦しめられるところ。





"採用試験 世にも奇妙な物語"
https://t.co/Cz7fMJu7JR

「採用試験」見た。
──主人公(深田恭子)ら五人が受けている採用試験は奇妙なものだった。「さいたさいたさくらがさいた」とひたすら紙に書かされる試験。手の上に皿と水の入ったグラスを置かれ一時間そのままでいる試験。そして最後の試験は、棄権者の続出する内容だった。──

へーなるほどと思った。終わってから考えてみると、たしかにそういうことを試す試験だったと納得する。

「ロンドンは作られていない」に近いアイデア。
不景気っていうのはこの番組にも及んでいて、リストラとか就職難が出てくる。深田恭子のロボットっぽさが存分に発揮されている。





知らなすぎた男
https://t.co/abIaWTO9TU

「知らなすぎた男」見た。
──消防士の主人公(佐藤浩市)は、妻との関係にうんざりしていて、別れたいと思っている。同僚は、自分が変わればものの見方も変わる、ポジティブシンキングだと励ます。それから、主人公には妻が別人のように美しく見える。主人公は妻とやりなおすことを決意する。──

叶姉妹みたいな巨乳の奥さんが気になってしょうがない話だった。なかなかの棒読みだけども。
妻との関係を取り戻そうとしたが、ザリガニを殺したことの復讐を受けたように思える。いや、ザリガニこそ真実を知っていて主人公を止めようとしたのか。
ホースで水をかけられながらも「良かったな」と言ってくれる同僚がいいね。





世にも奇妙な物語 連載小説
https://t.co/70M8iaEqhI

「連載小説」見た。
──小説家の主人公(木村佳乃)は、ネタがなくて困っている。飛び降り自殺を考えていると、むかいの部屋に飛び降り自殺しようとしている男がいる。そこから小説を考えつく。それからというもの、むかいの部屋を覗き見ながら連載が書かれる。──

途中までけっこう怖い。向かいの部屋に勝手に上がり込んでいくのがマイナス。地球滅亡までのカウントダウンが機能しなくてマイナス。部屋から死体が出てきてマイナス。小説の内容が露骨でマイナス。テロリストが世直しでバイクに発砲するか? マイナス。
テロリストとか、小説家のファンがいかにもそれっぽいのはプラス。





"世にも奇妙な物語 声を聞かせて" https://t.co/Rf9kpqcXA3

「声を聞かせて」見た。
──主人公(加藤晴彦)に、知らない女性から電話がかかってくる。合コンで一度会ったことがあるという。それからよく電話するようになるが、決してすがたはあらわさず、主人公のことがなにもかも見えている。──

「電気じかけの幽霊」に「テレフォンカード」と何かを足したような話。
林原めぐみの声がたまらない。気味の悪い役を見事に演じている。
思えば最初は控えめだったのになあ。地獄へのカーナビがこわい。





"昨日の君は別の君 明日の私は別の私 (世にも奇妙な物語)" https://t.co/wdlq6Zj7UJ

「昨日の君は別の君 明日の私は別の私」見た。
──主人公(藤原紀香)は子育てに追われる毎日を過ごしている。夫は仕事で帰ってこない。そんなある日、パソコンの画面に自分があらわれる。プロポーズを断り雑誌編集の仕事を続けている、もうひとりの自分。──

スマホを新しくしたら、再生速度が変えられるようになったので1.5倍速で見た。台詞は聞き取れるし問題ない。

「幸福の選択」みたいな話だけど、子役がよく演技してるし、感動的だ。もう一人の旦那が現れるのがいい。最後もちょっと含みをもたせているし。
お互いにとってプラスになってるのがいいよね。親子の関係がよくなるし、雑誌編集の仕事も良い方向にいく。





"世にも奇妙な物語 顔を盗まれた"
https://t.co/hZ6UiJlpMT

「顔を盗まれた」見た。
──主人公(稲垣吾郎)は取り調べを受けている。暴行も盗みも主人公はかたくなに否定する。証拠の映像を見せられても主人公はちがうと言い張る。主人公は顔を盗まれたと話し出す。少し前からさまざまなあらぬ疑いをかけられるようになり、記憶が途切れるなどしていた。──

「急患」に似たところがある。悪の実体は見えず、緑色のなにかを通して描かれる。また、それは広がってゆく。

りんごをかじって放りだすのと、CDをばらまくのは同じように人間ばなれしている。

すぐに胸ぐらをつかむような取り調べのやりかたを見ていると、おいおいまたか……と思う。
電話がかかってきて出たけど、一言も発してなかったのもおかしい。

ここから2003年。





font color="red">"世にも奇妙な物語 『レンタル・ラブ』"
https://t.co/s4sjXrdWaA

「レンタル・ラブ」見た。
──家庭から父親がいなくなった時代の物語。母(飯島直子)の子供が、「お父さん」に興味をもち、父親ロボットを欲しがる。レンタルした父親のロボット(仲村トオル)は徐々に言葉を覚え、家族に馴染んでいく。海で溺れた子供を父は助けるが──

飯島直子いいなあ。前に「ザ・ニュースキャスター」で出てきたときは一人暮らしで男の影もなかったが、今度は家族の話だ。母と子でどうやって生計を立てているのかわからない。

レンタルで、しかもロボットでオンとオフができたら家族って気楽だろうなあ。飯島直子のロボットだったらほしい。置く場所があればなあ……。

顔をひらくのはどういう機能?
BGMがやすっぽい。

あ、そっか。ロボットだから働かなくていいんだ。
読み聞かせているのが「ピノキオ」、という伏線の張り方。





"追いかけたい 世にも奇妙な物語"
https://t.co/tfgkyO3Ibo

「追いかけたい」見た。
──主人公(京野ことみ)は追いかけて勝手に撮影してくる男に迷惑している。その一方で、一度接触したピザ屋の従業員に片想いして、電話したりメールしたりマフラーを編んだりしている。主人公は彼にマフラーをわたすために彼を追いかけて、部屋を突き止めるが……。──

京野ことみいいなあ。「飯島直子いいなあ」と書いたばかりだけども。
メガネの男がやるとストーカーになることが、京野ことみがやると嫌な感じがしない。最後、きれいに一周した。

「わたしメールやらないんだ」に時代を感じる。





"世にも奇妙な物語 超税金対策殺人事件"
https://t.co/Vow2Bq0gFo

「超税金対策殺人事件」見た。
──小説家の主人公(西村雅彦)は連載小説の締め切りに追われている。そこへ、多額の税金の知らせが届く。数々の贅沢をなんとか必要経費とするため、税理士である友と妻と協力し、小説のなかにむりやりハワイやスーツや骨董品を登場させる。──

旭川からハワイへの転換がじつに鮮やかだ。案の定……なオチも含めて、たのしい作品。
バタバタした奥さんだなあ。

最近見た「顔を盗まれた」も「連載小説」も作家が主人公だった。そりゃあ自分のことは描きやすいだろうねえ。





"世にも 影の国"
https://t.co/JmDJha0lyA

「影の国」見た。
──カウンセラーの主人公(桜井幸子)がパソコンのクライアントのデータを整理していると、記憶にない男のデータがある。再生してみると、男(大杉漣)は、影たちはそこに存在している、自分は影の国からきて影の国へ帰らなければいけない、等々と奇妙なことを語る。──

理解が追い付かないが、相当こわい話だ。
記憶から消えたり、居るのに見えなかったり、人が突然消えるのがこわい。156あるコメントを見たが、結局わからない。

カウンセラーが動揺することに批判的なコメントがある。病気を分類する几帳面さが、そこからあふれ出すものに過剰に反応するのか。

パソコンで動画を見てるのがあたらしかったな。だんだん携帯とかネットとかパソコンとかが頻繁に出てくるようになったな。

2003年の春のぶんが終わった。古いものがいくつか見つかったので明日からそれを見る。こういうのは、うかうかしてると消されるやつだから。





"世にも奇妙な物語 【人間国宝】"
https://t.co/XpuGP9EyqM

「人間国宝」見た。
──主人公(松村雄基)は幻の掘り師から背中に入れ墨を入れてもらう。まもなく掘り師が亡くなり、背中の入れ墨が国宝に認定される。作品の保護のため監視されるようになる。監視の目から逃れようとするが、懸賞金をかけられ、ついに捕まってしまう。──

1992年9月放送。結局入れ墨はどんなものかわかんないんだね。ぎりぎりで映らない。
背中に爪をたてたら捕まる場面は覚えてた。
おもしろい設定の話だ。





"世にも奇妙な物語 【ゲームセンターの奇跡】"
https://t.co/PiohWQHMkZ

「ゲームセンターの奇跡」見た。
──塾と家庭に疲れてゲームセンターに入り浸る少年が、10万点とると奇跡が起こるゲームをプレイする。10万点とったそのとき、少年はゲームセンターのおじさん(谷啓)と入れ替わる。いじめっこや親に仕返しをして再び元の姿に戻るが……。──

1990年8月の、かなり初期の作品。
いやーしかし古くさいゲーセンだ。ピンボールみたいなゲームだ。おじさんが声をかけてくるところも古い。
いきなりビンタしたりスカートめくりするところがおかしかった。おどるポンポコリンを口ずさんでいた。





"世にも奇妙な物語 【ど忘れ】"
https://t.co/pCvYSSKgw3
「ど忘れ」見た。
──主人公(坂上香織)は母のど忘れにあきれていたが、自分も円周率を忘れる。ど忘れはエスカレートしていき、人の名前も自分の家も名前も忘れていく。──

1991年3月。
ひたすらど忘れが進行していく話。治ったとみせかけて治ってない点だけがひねりがある。
こういう病気はありそう。奇妙というのとはちがう気がする。

「夢をあきらめないで」がケンタッキーで流れている場面があった。ヘアースタイルも古く感じる。





"世にも奇妙な物語 【あの世への伝言サービス】"
https://t.co/N50C36kCRZ

「あの世への伝言サービス」見た。
──主人公(吉村明宏)は亡くなった人へのメッセージを伝えるとして老人から金を巻き上げていた。そこへ若い女性があらわれ、亡くなった婚約者に指輪を返しメッセージを伝えたいという。婚約者は死ぬ間際に、彼女に手を出すやつは殺すと言い残した。──

91年6月。これちょっと覚えてた。
吉村明宏っていうとアッコにおまかせのイメージが強い。しかしなんだよあのメガネ。
デブの演技がいまいちだ。殺すといってもあまり怖くない。

詐欺師で、呪い殺されそうになって土下座して、そのうえでさらに女に近づこうとしてるわけでしょう。殺されてもあんまり同情できない。死ぬときの顔がちょっとインパクトあった。





"世にも奇妙な物語 【もう一人の花嫁】"
https://t.co/xerIdvylk9

「もう一人の花嫁」見た。
──二階から飛び降りた主人公(沢口靖子)はタイムスリップする。亡くなったはずの母が今まさに結婚しようとしていた。親が決めた相手と、自分が好きな相手のあいだで揺れる母。主人公は母を説得する。──

1991年4月。テンポが悪いような気がして1.5倍速で見た。
二階から飛ぶ意味がわからなかったが、タイムスリップのためなのだろう。昔の日本がでてくる話はわりと好き。古い結婚式だと思った。
親のしたことを忠実に子が受け継いでゆくという話で、こういうのはいまは流行らんだろうね。
親子の情の部分が、ちょっと感動的だった。死んだお母さんに会うとか、感動するよ。





"世にも奇妙な物語 【時間よ止まれ】"
https://t.co/CgXvOofcC5

「時間よ止まれ」見た。
──主人公(山本淳一)は、くしゃみをするとしばらく時間を止められることに気づいた。学校でくしゃみをして女性教師の胸をさわろうとすると、もう一人動ける女子生徒がいて止められる。二人は、宝くじの抽選会場に行き、時間を止めて結果を変えようと企む。──

男子のバカなところにとても共感する。
交通事故の多いドラマだと思ってたけど、二回でてくる。
BGMがうるさいのはなんだろう。動画編集のアレなんだろうか。
91年1月。

マネキンの使い方がおもしろい。
交差点でボール遊びなんかするかなあ。





"世にも奇妙な物語 【穴】" https://t.co/1QJCH5KBLL

「穴」見た。
──ゴミ処理場の建設をめぐり、主人公(いかりや長介)の会社と近隣住民は対立していた。建設予定地に大きな穴が見つかった。調査するが底がわからないほど深い。穴はゴミ処理に使われるようになり、あらゆるものが捨てられた。会社は発展したが、7年後のある日……。──

92年12月。ビデオに撮って見てたのを思い出した。星新一の作品。
いやあ、うまくできた話だなあ。
このシタールふうのBGM、何回か出てきている。

バケツをくくりつけた紐がどこで切れたのか気になる。
屋上から穴へ再び運ばなきゃいけないね。会社のビルの屋上なのが救いでしょう。死体とか、また隠せるから。





"パーフェクトカップル 世にも奇妙な物語" https://t.co/jAoqVR3tQY

「パーフェクトカップル」見た。
──主人公(矢田亜希子)のところに突然知らない男性から花束が届く。会いにいくと、相手の男性はすでに亡くなっていて、その母が送ったのだという。男性は主人公を電車で見かけて片想いしていたという。──

古いのを見終わったので2003年秋のつづきから。
なんとも皮肉なタイトルだ。まったく関わりのない二人を完璧なカップルだというのだから。
この調子だと、男性も母に殺られたんじゃないのか。

自分勝手で思い込みが激しいといえば、南果歩の出てた「ラブチェアー」を思い出したが、あれは恋人同士だった。知らない人の親というのは、それとはまた違った気味の悪さだな。
男がまったく出てこなくてどんな人かもわからないのが謎めいている。





"기묘한 이야기 2003 가을 특별편 #01"
https://t.co/A7wiC8gOeF

「遠すぎた男」見た。
──主人公(中村獅童)のまわりには、なぜか人が寄り付かない。医者にかかってもわからない。そのせいで夫婦の仲は悪くなり、会社はクビになってしまう。だが、彼に向いているあたらしい仕事がみつかった。──

意外なオチだったな。良かった。
それにしても不思議なことだ。もっともっと無理に近づくとどうなるんだろう。





"世にも奇妙な物語 迷路"
https://t.co/Vt05Imqeh1

「迷路」見た。
──主人公(谷原章介)ら三人は、廃墟と化したテーマパークの迷路に入る。かつて、迷路の中にある金塊を求めた14名の参加者たちはみんな行方不明になったという。主人公が道しるべのためにつかんでいた紐は、途中で切れていた。一人がパニック状態になる。──

古代の伝説を下敷きにした、厚みのある話。
「アイテム」という単語がゲームっぽくしているし、奇声を発する男がちょっとギャグみたいだ。
おもしろかった。薬液には驚いた。
GPSってこのころからあったんだな。
金塊ひとつで、ずいぶん殺伐とするものだ。





"기묘한 이야기 2003 가을 특별편 #02"
https://t.co/yihnP5sAJ2

「影が重なる時」見た。
─主人公(八嶋智人)の周囲で、自分の影を目撃する人が急増している。本人にしか見えず、みんな空を見ている。調べた結果、時間が影響していることがわかった。影のつけている時計はどれも4時39分をさしている。──

2003年の最後の話。
久しぶりに世界が滅んで終わる話を見た気がする。いつ以来かは思い出せないけど。
子役がかわいい。八嶋さんはトリビアの泉のイメージが強いなあ。
でも実際は世界が滅びることのほうが重要すぎて、幽霊どころじゃなくなるとおもう。
滅びるけどちょっとハッピーエンドみたいになってる。よくわからん幸せだ。







■今回おもしろかった話
1 穴
2 影の国
3 超税金対策殺人事件
4 迷路
5 夜汽車の男
6 昨日の君は別の君、明日の私は別の私
7 遠すぎた男
8 採用試験
9 パーフェクト・カップル
10 マンホール



■今回つまらなかった話
1 ど忘れ
2 連載小説
3 おかしなまち

あたらしい短歌bot @tanka_1980 を作成しました

いくつかの短歌botについて
http://blog.livedoor.jp/mk7911/archives/52137591.html
の記事の関連です。








2013年から短歌botをつくっています。

近代短歌bot @kindaitanka
近現代短歌bot @tankanobot
現代短歌bot @gendai_tanka

といった時代別の短歌botをつくってきましたが、あたらしい仲間が増えました。



2019年2月11日

「あたらしい短歌bot」 @tankabot_1980
を作成いたしました。1980年以降に生まれた歌人の作品を中心に収録したbotです。よろしくお願いいたします。







さて、もう少しくわしくまとめます。
これらは作者の生年によって分けられています。

1861-1902年生まれ
◆近代短歌bot
(主に明治・大正から戦後に活動した歌人たち)


1903-1945年生まれ
◆近現代短歌bot
(主に昭和のはじめから平成に活動した歌人たち)


1946-1979年生まれ (+昭和生まれの存命の歌人)
◆現代短歌bot
(主に昭和後期・平成のはじめから活動していて、これからもしばらくは活動していくであろう歌人たち)


1980年以降の生まれ
◆あたらしい短歌bot
(主に平成の後半から活動していて、これからまだまだ活動していくであろう歌人たち)



生年に注目しますと、だいたい40年刻みになります。

1902年生まれまでが近代というのは小高賢さんの本にしたがいました。それ以外はこちらで線を引きました。







さらに、主な歌人でまとめてみましょうか。

◆近代短歌bot
→与謝野晶子、石川啄木、北原白秋、斎藤茂吉、土屋文明など


◆近現代短歌bot
→佐藤佐太郎、塚本邦雄、寺山修司、宮柊二、近藤芳美など


◆現代短歌bot
→岡井隆、馬場あき子、佐佐木幸綱、穂村弘、俵万智など


◆あたらしい短歌bot
→笹井宏之、木下龍也、大森静佳、永井祐など



だいたいイメージがついてきたでしょうか。
まあ、実際にフォローしてみれば作品を通して見えてくるかとおもいます。


「botで見る短歌史」といったものを漠然と考えています。
短歌に興味ある人たちがツイッターで気軽にいろんな世代の歌人の短歌を読めるようなったら楽しいかなーということで、まずは整備をすすめています。






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【こっちもおすすめ】

noteのほうでは、ブログでは読めない内容の記事をたくさんアップしています。




一枚の年賀状を見て考えた
https://note.mu/mk7911/n/n5e11b36a2ce8

依頼こなし日記 2018.12/24-12/29
https://note.mu/mk7911/n/n4f9df883d21c

2018年8月のオレの短歌とその余談/連作の歌のつなぎ方
https://t.co/A139XJ2pSk





などなど、
500円ですべての記事(約100記事)が読めます。よろしければどうぞ。





北山順子『マトリョーシカの涙』を読む  

歌集読む 191冊目。


北山順子さんの『マトリョーシカの涙』を読みました。ふらんす堂。第二歌集。2018年12月。 https://t.co/n4WusDZEKE



歌評には人生評も含まれて雨音ぽつぽつ窓の外見ゆ/北山順子『マトリョーシカの涙』
→雨ではなく雨音を見ているというところにひとつ工夫がある。ひょっとすると、このぽつぽつとした雨には涙が重なっているのかもしれない。歌会の席で、歌を通して人生にまで口を出されるのは、時にはつらいことだ。



何もかも忘れて眠りなそうやって誰かを寝かせることはあるのか/北山順子『マトリョーシカの涙』
→中島みゆきの「アザミ孃のララバイ」みたいな世界だ。創作には出てくるけど実際に経験しないものってけっこうある。バナナの皮ですべるとか、取調べ室でカツ丼食うとか。そんななかでもこれは悲しみの重さがある。



73ページに「とう」と「という」が両方でてくる。これは気になる。
「生きてるだけでいいとう人に」「好きだという人たしかいたっけ」
字数合わせに見えると損する。口語に寄っているので「という」のほうが自然かなあ。



「消えたい」も一つの欲であることに気づいてしまう氷点下の朝/北山順子『マトリョーシカの涙』



「ステキな恋の忘れ方」を訊くように上手な開き直り方を訊く/北山順子『マトリョーシカの涙』

→下手な開き直りと、上手な開き直りって何が違うんだろう。下手だと醜く見えるとか? 人の悩みは変化してゆく。忘れたり開き直ったりしながら。



神のみぞ知ると言うけど誰か一人ぐらいは知ってるような気がする/北山順子『マトリョーシカの涙』



心だけ旅に出ている母の背にメダカの餌はやったかと訊く/北山順子『マトリョーシカの涙』

→具体がきいてると歌が良くなるもので、この「メダカの餌はやったか」が面白い。遠くへの旅から、身近のちっちゃいものへ引き戻される。



死ぬまでにやりたいことのひとつにはみ合いの喧嘩ってのがある/北山順子『マトリョーシカの涙』
→「ってのがある」がちょっと喧嘩っぽい口調なのがたのしい。
子供のころにはやったことあるけど、言葉がでないから手がでてしまうわけで、楽しいものではなかったなあ。



世の中が凍っていると思うのは電信柱と私だけかい
「この世からポストが消えても覚えていて」直立のままポストは言えり
/北山順子『マトリョーシカの涙』

→電信柱であったり、郵便ポストであるとかと通じあっている。
二首目の「直立のまま」。当たり前のことをあえて言うことで、違う姿勢もあるような気がしてくる。
この電信柱とかポストとの関係というのは、歌集名になっている歌
悲しいと悲しいことしか見えなくてマトリョーシカと私の涙/北山順子『マトリョーシカの涙』
のなかでマトリョーシカの目に涙を見ることと共通している。
通じあっていると書いたけど、「私」の感じていることがモノにもあらわれている。私が思ったことを電信柱も思い、私が泣けばマトリョーシカも泣く。そういう関係。

帯の歌とか、解説の前田さんの引いた歌とほとんど重ならなかったんだなあ。電信柱の歌だけ共通していた。編年体になっていて、歌が少しずつ変化していく。

以上です。この本おわり。





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新世紀青春歌人アンソロジー『太陽の舟』を読む【後編】

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新世紀青春歌人アンソロジー『太陽の舟』つづき。


21/42(収録歌人42人のうち21人目)
携帯に出られなかったことでもうきみを失いはじめてしまう
/笹岡理絵「ナチュラル・ヴォイス」


二十一人目。
こういう感覚はわかる。すぐにもだめになってしまいそうな、不安のある関係。性行為の歌も多いけど、こういう歌が響いた。



22/42
豆腐屋は我が脳よりもやはらかききぬごし豆腐を水より掬ふ

やはらかく結びしゆゑに君の手の甲にほどけて来たる包帯

白夜といふどうしようもなき明るさのごとき思ひに人を恋ひをり
/佐々木実之「日想」


22人目。
一首目、脳を比較の対象にしたことで、脳をすくわれたような錯覚がうまれる。二首目はほんとうの優しさを問いかけてくるようだ。



23/42
愛よりもたしかに伝わるコンピュターウィルスしずかにわが部屋に来る

ビックバード菜の花畑に隠れよう評価の視線などふりきって
/佐藤晶「この星の水位」


23人目。
「コンピュター」とか「ビック」の表記が気になるが、こう書いてある。
二首目、子供番組に出てくるビッグバードは真っ黄色だから菜の花畑にいるとうまく隠れられる。評価の視線、から逃げている。エルモやクッキーモンスター達も逃げているのか。



24/42
海の街発ちて何処へ帰りゆく回送電車の窓くらきまま
/鹿野氷「次からはちがう波」


24人目。
しずかでさびしいところがいい。



25/42
完成も間近きビルのエレベーター二基が並んで交はす約束

天体を敬称つけて呼ばふことあはれ湯船に毛が浮いてゐる
/清水寿子「無認可水族館・ピラミッド型」


25人目。
一首目、かけっこの前に女子が「一緒に走ろう」みたいなことを言うのを想像した。
二首目、太陽や月には敬称がつけられるけど、よく見えるからかな。天体から毛、という変化の大きさよ。「あはれ」は前半にも後半にもかかってるのか。



26/42
26人目
高山雪恵「出奔」は、好きになってから別れるまでを60首で描いている。遅刻ぐせとかギャンブルで愛想をつかしたのがわかる。引きたい歌はない。



27/42
ひとつずつ脱がされながら目を閉じてなくしたものを数えてみてた

ダメになる予感はいつも突然でしゃがんだままで空を見ている
/田中美咲希「夜の屋上」


27人目。
加藤千恵さんっぽいなあと感じながら読んだが、加藤千恵さんぽさとはなんなのかっていうのはつかみきれていない。

近況欄と略歴に、なぜか同じ文章が載っている。でもよく見ると一ヶ所ちがう。「中城ふみ子賞の入選を頂く」と「中城ふみ子賞の佳作となる」のところ。



28/42
老いたれば溜め息長くなることも数学者より聞きて初雪

秋逝きぬ光の速さの測定にガリレオが失敗し続けた季節

暖かく如月すでに過ぎんとしずるい感じの雨が降りだす
/棚木恒寿「ぎんがみ色に昇る月」


28人目。
季節のわかる歌ばかりになった。
一首目、それって数学の分野なのか。略歴からは作者が数学教師とわかる。老いと初雪の組み合わせ。
二首目。ガリレオが測定しようとしたのは、秋の光だったのか。これ好きだなあ。



29/42
私がだんだん強くなるみたい 先頭車両でレールを見つめる

雨の日が好きになってるはなせないこいをしているこのごろなれば
/千坂麻緒「指先にとまる鳥」


29人目。
「未来」で活躍している方ですね。
自分のちょっとした変化をすくいとった二首。二首目の「はなせない」は「話せない」「離せない」どちらなのか、両方なのか。



30/42
両替機を出で来し硬貨てのひらのうへに冷たきこのゆふべかも
/月岡道晴「ゆきあかり」

30人目。
以前この方の歌集『とりよろへ山河』をこのブログでとりあげたことがあった。このころはまだ歌集が出ていない。



31/42
パレットにしつこくこびりついている絵の具でむりやり描く自画像

□ シルバニアファミリーかわいがったけど飼育当番さぼりたかった
/當麻智子「二〇〇六年の作品」


31人目。
直接は書かれてないけど学校を舞台にした作品なんだね。
後半の「りんごのマーク」はチェックリストになっている。チェックするための「□」が各歌の最初についている、工夫ある作品。



32/42
奪われた想い出たちが浮かぶ夜 禅寺・かぼちゃ・水玉・ピカソ
/中川佳南「ひと恋う水」


32人目。
「吉原ソープ嬢歌人」だそうだ。バニーガールの写真におどろく。
検索したら一番上にでてきた黒田英雄さんのブログ記事を貼っておく。
https://t.co/NRcYd6tSm6

元オウム信者の夫とか、虐待とか、とにかくセンセーショナルなことが、歌の外側には次々出てくる。
オレが引ける歌はこの一首。脈絡ないような羅列が、この人にとっては「奪われた想い出」なのだ。



33/42
真夜中に目が覚めたとき僕にだけどこかで水の湧く音がする
/縄田知子「アプリコット・ジャム」


33人目。
いろんなことを書いてて、おもしろそうで、でもなんか深いところまで届いてこないというか、そういう印象の歌がならぶ。



34/42
解体が終わった中央病院に広がるひどく濃い水溜まり

喉元に雲湧き上がる感覚を思い出そうとして夕迷い
/本多忠義「柔らかすぎる雪のことなど」


34人目。
今も「かばん」にいる方ですね。一首目、「ひどく濃い」のは水溜まりに何が含まれているのか、もしかして血じゃないかと、「病院」から想像してしまう。



35/42
師の顔を踏みつけるのが恩返しプロレスラーの業のかなしさ
/宮坂亨「辺野古を守る、それから」


35人目。
タイトル通りの内容の歌ばかりだったら一首も引けなかったと思う。



36/42
その昔シチリアの星だったかもしれない梅干口に転がる
/三宅勇介「黄色いコブザーリ」


36人目。
サルトルとかベケットがでてくる。ベケット、けっこう読んだんだけどなあ。



37/42
七歳は時計の見方をまづ学びこのうつし世に組み込まるるか
/矢島るみ子「ゆぶゆぶぷっくり」

37人目。



38/42
日だまりの中で聞きいるオルゴール寂しき音で午後を奏でり

大粒の濃い紫の巨峰食(は)む冥王星が惑星ではなくなった夜
/横尾湖衣「歌の小箱」


38人目。
二首目、内容よりも強引な字余りがよかった。「巨峰」と大粒の濃い紫の葡萄は同じものなんだから余計といえば余計だけども。



39/42
絶望は見飽きた 失望も――魚は雨が降ることを知っているのだろうか
/渡邊啓介「四月の歌」


39人目。
写真の顔に似合う作風だと思った。「――」と「……」と一字あけが多い。



40/42
後輪を外す自転車友と乗り速度涼しき夏駆け抜ける
/渡邊琴永「玉響(たまゆら)」


40人目。
「歌がかつんと固い殻を持っていて、なじむまでに少し時間がかかる」と解説に書いてあり、同感。
どうしても57577にしっかり確実に収めようとした結果、分かりにくい言い回しになってるんじゃないだろうか。漢字にできるものすべて漢字にしているのも硬い印象につながる。



41/42
41人目は渡辺理紗「kafu ―花譜―」。
すべての歌に花がでてくる。引きたい歌はない。



42/42
ひざの上(へ)につつみをのせてこしかるく少女はかかとをうかせてをりぬ
/由季調「千屡果」

最後、42人目。
今度はひらがなが多い人だ。
少女の少女っぽさが出てるなあと思って丸つけた。







あとは巻末に解説がある。それぞれ何首か引いてコメントがつけられている。参加者の今後に期待する言葉が多く見られた。

ただ、こちらは2007年に今後の活躍を期待された彼らの「今後」が少しわかってるわけです。2011年に短歌を始めたオレには42人中30人が名前も聞いたことない歌人だったわけです。知らない面白い人もいたけども。知らないからワクワクできたっていう面がある。
ともかくいろんな人がいて、福袋みたいな本だった。


子供ならともかく、すでに何年もやってる歌人がこれから右肩上がりに成長・発展・進化していくって考えるのはちょっと厳しい。生きて短歌を続けていくだけでもたいしたことよ。若いから今後がどうこうじゃなくて、目の前の歌だよって、いつも思う。

三首以上引いたのはおもしろかった方です。振り返ってみると10人目の大橋麻衣子さんが抜きん出て良かったです。

以上です。んじゃまた。




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依頼こなし日記 2018.12/24-12/29
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2018年8月のオレの短歌とその余談/連作の歌のつなぎ方
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新世紀青春歌人アンソロジー『太陽の舟』を読む【前編】

『新世紀青春歌人アンソロジー 太陽の舟』を読みました。

『新世紀青春歌人アンソロジー 太陽の舟』は2007年に北溟社からでた本。
42人の歌人(1968~1984年生まれ)による自選60首が載っている。作者名アイウエオ順。解説が山下雅人、さいかち真。

とても大胆で、わくわくする本だった。おおいに楽しんだが、大胆であることは、失敗も多いということだなと思った。


『太陽の舟』の収録歌人42人のうち、オレが名前を知っていたのは12人だけだった。

帯の「これでも短歌か!」はべつに大げさではなくて、そう思っちゃうようなものも含まれている。
「1970年以降に生まれた」と帯にあるけどそれは間違いで、1968年生まれの歌人が複数人いる。もっとも若いのは1984年生まれ。







1/42(42人のなかの1人目)
来た道を振り返ってみればわたしなど通らなかったと手を振るススキ

ほっぺたの小さいキズは今はもう治っているんだろう、とか思う
/朝倉美樹「ひとり」


自選60首にはそれぞれタイトルがついていて、短い文章と略歴もある。

ススキが手を振るけど、別れの挨拶ではなく、否定の意味で手を振っているんだろう。



2/42
水溜り飛び越すことに失敗しそのまま消えていった少年
/天野慶「手紙に咲く花/最初の花火」

二人目が天野慶さん。見たことある歌がけっこうある。
略歴がたくさん書いてある。ほかの人は数行だけど、16行ある。路上で歌集を販売とか、Flashアニメーションと短歌のコラボレーションユニットとか、広く活動しているのがわかる。



3/42
ぎこちなく玄関の壁にもたれてる雪を蹴とばしたりしたブーツ

隣室の雛人形とわたしだけふくらむ花の音を聴く夜

子は母に母はコートに包まれて陽が立ち止まる駅のベンチに
/天野陽子「袋小路の図書館」


三人目。北海道の方だそうだ。
一首目、雪を蹴とばしていたブーツも、脱がれてしまえばもたれているのがやっとだ。
二首目、隣室にありながら雛人形に存在感がある。
三首目、こういう歌を見るとやさしい気持ちになってくる。



4/42
お気に入りのフォークは根まで飲みこまれ腐葉土のようなガトー・ショコラに

乙女座、けんこううんぜっこうちょう 山羊座、はやくしんでください

ペットボトルのフタになっちまえオレなんか! 世界はもう腕の長さだけしか
/今村章生「流星塵(作品群 二〇〇四─二〇〇六)」


四人目。
もしかしてと思って調べたら、この方は山羊座だ。予想通りで、ほくそ笑んでしまった。
三首目、よくわからない自分への怒りだ。お前なんかブタになれ! という悪口ならば童話で見たことあるけど、ブタじゃなくてフタだ。



5/42
スーパーでトマトを選ぶ真剣に最も私に似ているものを
/上原康子「無憂樹の下」


五人目。
自選60首は四つの部分に分かれている。仏教、生活、プロレス、生活、といった内容。
60首をどのように構成するか、というところにも注目できる本だ。それは自選ならではのポイントだ。



6/42
夭逝といばらのごとき悲運とをあくがれやまぬ少女でありき

悲し哀しかなかな愛し尖りゆくわが乳吸ひつつ母恋ふる君
/内田彩弓「曼珠沙華」


六人目。
美意識、ってこういうときに言えばいいのか。そういうのを感じる。なんて言ったらいいんだ、この雰囲気。
終盤には亡くなった犬についての歌が並んでいる。



7/42
愛された記憶がないと言う人に背中合わせに愛を告げにき
/大石聡美「おまえと俺が一人なら」


七人目。
鍵括弧やパーレンの多い一連。
「自分自身が、血が流れるように思った体験を基にした恋の歌や恋の詩、それしか歌えない」と書いている。



8/42
時折にはづむ会話に嫁ぎゆきし姉の名前をわれに呼ぶ母
/大木恵理子「コンパス」


八人目。
「塔」の方だ。知ってる。



9/42
手巾をいつも持てるは男らしくあらぬと言う女ありけり

アンテナの三本立たぬを理由とし溢るる君の声を失ふ
/大隈信勝「といふことの」


九人目。
「本人の希望により、写真、近況、略歴なし」とある。
手巾=ハンカチ。直接関係ないけど、涙をティッシュで拭くのは男らしくないと言われたことがあるのを思い出した。



10/42
はかなさがいいらしい線香花火たいした主張もせず燃え尽きる

理解されていない虚しさ自らのためなら男の腰はよく動く

ある程度の我慢とはどの程度ならん皿洗いつつ今日も思えり

寝不足で痙攣している瞼の動き見たくて手鏡をとる

あほですわグミのおまけのベジータのカードもらって夫は喜ぶ

厚切りのトーストの上に載っているアイスおかしな人生もある

今回はわたしでなかっただけのこと近所の主婦の自殺知らされる
/大橋麻衣子「女王蜂 クイーン・ビー」


十人目。
たくさん丸のついた歌があり、たくさん引いた。もっともっと引ける。「自らのためなら男の腰はよく動く」なんて、忘れられない。



11/42
歌人だかなんだか知らないが/下らぬ歌集を出版し/賞取りばかり考えて/売れぬものゆえ謹呈し/読まれもせずに捨てられる/そんな短歌に価値はなし/百万円の五百部が/部屋の隅から眺めおる/一つページを破り取り/尻を拭くには痛すぎる (略)

/小田何歩


十一人目。
引けそうな歌がない。塚本邦雄の歌とそのパロディのみで60首が構成されている。短歌よりも、近況の欄に書かれているこっちの方がうまくできている。



12/42
表裏もたない人がメビウスのわっかのようにねじれているよ
/神尾風碧「先生へ」


十二人目。
言葉遊びが目立つ。急用と休養、漸くと要約、感情と勘定、といった具合。



13/42
月面の静寂は見ゆ癒ゆることと残らぬこととは違ふけれども

信号の真紅のなかにもうもはやじたばたしたりせぬ人は見ゆ

われは今何者なのか灰皿に水をそそぎてひとつ滅ぼす
/岸野亜紗子「目を凝らしつつ」


十三人目。
月面からこころの傷へ、信号の赤から覚悟へ、灰皿の水から自分自身へ。寄物陳思、ってこういうことかな。



14/42
タンポポの綿毛とびつくしお坊さんの頭皮のようなものあらわれつ

風呂上がり 風呂からあがれば風呂上がりなのかからだをふいてからなのか

てのひらに乗せたる水の逃げてゆかざりし分にて顔を洗いぬ
/北川色糸「戻り来にけり」


十四人目。
面白い。三首引いたら、面白かったということにしていいな。
一首目のお坊さんの頭皮なんてすごい発想だし、二首目の風呂上がりのこまかい定義もたのしい。



15/42
明け方の団地の暗き階段をヒールの堅き母帰宅する
/木戸孝宣「知恵の輪」


十五人目。
さまざまな創作を試みてきた人で「現代短歌を始める」で年譜は終わる。短歌でどんな活動をした人なのか。ぎこちない。収録を見送ってもよかったのではないかと思ってしまった。
引いた歌は、音が聞こえてくるのがよい。



16/42
同じやうな顔に一日を滲ませるディズニーランド帰りの家族
/栗原寛「カムパネルラがさうしたやうに」


十六人目。
特に書くことがない。



17/42
しばらくは交接のない淋しさを雨の雫で濡らしおぎなう

下腹部を潤す雨は背後から虚(うつ)ろな我が身を優しく包む
/小玉春歌「あなたと過ごす日々」

十七人目。
引いたのは自選60首の1、2首目。ここがピーク。「不器用な心の内をお互いに見せあうことで愛着が湧く」などの後半の味気ない歌が気になる。
自己、模索、日常性、意図、自立、成長、尊重、……こうした言葉が歌をカクカクさせる。そのカクカクが、ここでは内容に合わない。



18/42
冷房に床の紙屑揺れ動く地下鉄を待つ時間のなかを
/小林幹也「死後の音域」


十八人目。
特に書くことがない。



19/42
山の音 ?の聲きき 風そよぎ 光降りたる 夏の訪づれ
/近藤武史「光迪簡理」

十九人目。
丸つけた歌はなかったが、こういう感じですよということで1首目を引いてみた。
近況欄の文章が、ものすごく礼儀ただしい。こういうのは作品と繋がっているんじゃないか。



20/42
襖閉ぢて外(と)に降る雪の音のみをこの冬聞きしものかとぞ思ふ
/鷺沢朱里「四曲一隻屏風「濃姫」」

二十人目。
むずかしいんだけど、信長の時代の屏風絵に関する連作だというのはわかる。屏風をひたすらに情熱的に塗っている場面。情熱的なんだけども、静けさがある。




のこりは次回。

▼歌集出版のお話▼活躍する受賞者たち▼ほか  ~2019.1

2019年1月に書いた断片。
短歌関係のことを前の方にして、そのほかのことは後ろにまわす。



▼文学館、ポートレート



文学館でいくつか結社誌を見ました。『群山』11月号の東根ただしさんの「あゝ師よ、過去そして現在」がよかったです。

扇畑忠雄が宮城刑務所で短歌の指導をしていたというのは知っていました。この文章は、そこで指導を受けた囚人の立場から書かれています。

指導は月に一回一時間半だったこと、扇畑忠雄は広島カープの話になると夢中になっていたこと、囚人の生活はいつも同じで短歌がマンネリ化して苦しんだことなどが書かれていました。



「塔」もさらっと見ました。ほんとはじっくり見たいけども難しくなってきました。十代二十代特集の充実ぶりがすごい。めくってもめくっても続いている。また、写真がそれぞれ良い写真でセンスを感じました。うらやましい。

「今年の塔の十代二十代は34人いるということで、多いなあと思ってたんですが、数えたら一昨年は31人、その前は29人なので、増え方はゆっくりです。ですが着実に伸びています。」
https://t.co/B19CePgxSY
と2016年に書きましたが、今回45人だそうです
29→31→34→45なので、増えかたがゆっくりではなくなってるんです。



短歌がうまくてエッセイがうまくて写真にセンスある、みたいなのを続けざまに見るとオレのなかで「こじれ」が生じて読みたくなくなっちゃうんだけど、こういうのがアレなんだろうな。

恥ずかしいことに、塔の十代二十代の人たちのポートレートのセンスにビビっちゃったんだよね。変わった場所、変わったポーズ、距離や角度、そもそも一人で写ってない、みたいな工夫ある写真が多くみられた。それで、全体的に楽しそうなんだよ。楽しそうっていうのが一番だよ。


ちょっと飛ぶけど2007年のアンソロジー『太陽の舟』だと、当時の若い歌人の約半分が、真正面・無表情・背景なしの証明写真みたいな写真で出ている。
今おなじことをやったら証明写真系の人は減ると思う。
カメラつき携帯とか画像投稿SNSの発展がその原因になると踏んでいる。

ポートレートが多様になって、歌人の人となりをより感じさせるものになるんでしょうね。
それが歌にどう関係するかはわかんないけど、写真が歌の邪魔にならないようにだけは気をつけたい。

以上、裸の人でした https://t.co/roECW3AwnN



▼私の第一歌集



『私の第一歌集』下巻の巻末を読んだ。
昭和一桁生まれで昭和51から平成2年に歌集をだした人たちのアンソロジー。つまりみんな40歳以上で第一歌集をだしている。

アンケートに初刷部数が書いてある。最低で300、最高が吉村睦人さんの3000、次が篠弘さんの2000とつづく。500から600くらいが多いようだ。

歌集の価格は30年前と今とで変わらない。ということは実質値下がりしてるってことか。

みんな結社に入っている。



▼活躍する受賞者たち



自分は最近の受賞者たちのなかでどれくらいの活躍なのか、表をつくった。2011年からの新人賞受賞者を書き出して一覧にして、どこかで活動を見かけたら升目を埋めていく。歌集は二マス。

自分だけ遅れているような気がしたときにこの表を見て冷静になりたい。
抜きん出るのは無理だろうから、せめてあまり離されないようにしたい。



角川短歌2月号をちょろっと読む。
最近は、新人賞の人たちの動向が気になる。
11月号で受賞して12月号で受賞第一作を発表していた山川さんが、2月号でもう4ページの文章を載せていた。

新人による5首+作歌信条というページもあった。連作に星をつけるコーナーが無いから、代わりなのか。ってことは連載なのか。
作歌信条とか、いまから考えておいたほうがいいかな。考えると声がかからないんだよ。
新鋭14首がなくなったのなら、
オール★☆☆☆☆をくらって赤っ恥をかく危険もなくなった。どんなもんかやってみたかった気もするけど。



なんか角川って、自分のところの受賞者を積極的に起用するというか、かなり仕事させてる印象がある。実際どうかと思って最近の目次を見てたんだけど、1月号2月号は多く出てくるけどそれ以前はそうでもなかった。
気のせい。



埋もれる恐怖がある。埋もれたら、掘り起こしてくれた人たちに申し訳がたたない。



新人賞の歌人を2001年までさかのぼると、知らない歌人が、
短歌研究新人賞には二人いて、
歌壇賞には七人いて、
角川には0。
発掘した新人を埋もれさせず仕事させ続ける角川、という印象。

言い方を変えれば、
短歌研究新人賞を2001年以降に受賞した人たちはだいたい今も残っている。
角川短歌賞の場合は誰もがよく活躍している。
歌壇賞の場合は3割くらいが見かけない人になる。オレが気づいてないだけで頑張っているのだとしたら申し訳ないけども。


だいたい残る……とはいっても、オレだけは残れない気がしてしまう。それは、誰のせいでもなく自分のせいでそうなる気がする。依頼を怖くて断るとか、やってもうまくいかなくて心が折れるとかで。

オレの2019年の目標は、「来た仕事をこなして、経験を積む」だった。難しいことだ。



▼歌集出版



質問箱に来た質問。

「歌集出版のお話は来ていますか?」

「お話」の「お」の辺りが、いい人そう。こういうのが答えるときの気持ちに影響する。



きてません。それで某誌の某賞に出して今回落選でした



気持ちが中途半端なので、ここだ!! 今だ!! ということがなければずっと出ないかなーと思います。紙にならないからネットにまとめてるわけで。
2018年は向かうところ敵なしの無敵スター状態な気がしていたからいろいろやりましたが、下半期に出したものはほぼダメでした。角川、石井賞、笹井賞とダメでした。笹井賞次第では歌集が出たと思います。



短歌研究新人賞に限りますと、
田口綾子さんの場合は2008年の受賞で10年後に歌集ですよね。
八木博信さんは2002年の受賞作を最近になって歌集に収めています。
そういうのもあるということがわかったので、勢いでやらなくてもいいかなって。

勢いに乗れなかったからそういう考えになったということです。
なにか一発あれば別のことを言い出すかもしれません。
以上回答でした。



▼人間失格など



FFⅦ 片翼の天使 ピアノ Final Fantasy 7 One Winged Angel PIANO セフィロス"
https://t.co/9EzDKHOBye
最近YouTubeでチャンネル登録した人。ゲーム音楽をすごいクオリティで演奏している。



「BLUK - Physics Adventure」
https://t.co/5PbEPDIBVe
最近やってるゲーム。足場から足場へ飛び移るだけのゲーム。



文庫本を1日15ページずつ読んで、太宰治『人間失格』を再読した。

1998年に読んだときと感想は同じ。モテてうらやましい。
それと、男しかいない病院に入れられたらいやだなっていうのと、悲劇名詞喜劇名詞の話。生死不明で終わるのは忘れていた。
ギャグ漫画家でありながら偉い絵描きになりたがっているところに、なんとも言えないものを感じる。



▼機種変更


スマホをあたらしいやつに変えた。lgl21から、AQUOSsense2に。

すごいぞっていうのと、わからんぞっていうのがあって、プラマイ0。
替えたらかえってお得になった。端末代を入れても得。それでプラスになった。



一番おどろいたのは、古いスマホもWi-Fiがあればわりと動くこと。二つを有効に使い分けるっていうのは、それはそれで難しいことだけども。



順番に書いてみよう。
前のスマホは2012年から使っていて、じわじわ不便だった。インスタグラムがどうしても動かないところから始まって、徐々につかえるアプリが減っていった。
普通のブラウザではヤフーにアクセスできなくなり、FC2ブログに入れなくなり、行けないところが増えた。PC表示とかChromeとかFirefoxとかをそのたび使い分けていた。
入れられないアプリが増えてきた。YouTubeのアプリが使えなくなった。

自分が入っているオンラインサロンでSlackやDiscordの話が出てきて、どっちも入れられなくて、いよいよまずいぞということになった。



まず心配だったのがデータのことで、せっかくの画像や動画はどうなってしまうのか不安だった。ブックマークとか電話帳とかも。
そのへんを調べるところから始まった。GoogleフォトとかGoogleドライブを入れた。

ブックマークに関しては、URLをすべて抜き出したものを非公開ブログに入れた。短歌のメモも入れた。非公開ブログを物置にしている。
最悪の場合に備えて、何が消えてもいいぞという状態にした。



機種は、ひきつづきauのAndroidにする方向で考えていた。最新の機種というと4種類くらいしかないので選びやすかった。高いXperiaを考えていたけど、安いAQUOSも良いらしいのでそっちにした。



機種が決まったら受け取りについて考えた。前もってWebで予約しておくとショップでスムーズに手続きできると書いてあったからやってみたけど、結論からいうと、いらなかった。

オンラインショップで機種変更の予約をしたら、「入荷次第連絡します」のメールがくる。
で、いつ入荷するのか。待ちきれない。それについて調べてみると、最短でも翌日までかかるし、場合によっては連絡に何日もかかったり、最悪の場合は放置されてしまうそうだ。
なので、予約はキャンセルして直接店に行くことにした。ショップの混み具合をネットでみたら 0人になっていたので。

ほんとに待ち人数0人なのかなあ。携帯の店ってやたら待たされるイメージがある。
と、疑いながら行ってみたら、ほんとに0人で、すぐ受け付けてもらった。話はすすみ、一度予約しようとしてた機種が店の奥から普通に出てきた。30分で手続きが済んだ。

アドレス帳をあたらしいスマホに移してもらえた。正月のグッズが余っているということで、いただいた。タオルとか文房具だけど。

料金プランを見直したら、安くなってそのうえ使い放題になった。



帰っていろいろ設定した。古いスマホにそのままデータが残るし動かせるということで、あんまり心配するほどのことはなかった。なにも消えやしない。

アプリを取り直した。それぞれのアプリでログインした。幸い、ログインできないアプリはなかった。

Eメールが「auメール」という名前になっていた。でも内容は同じ。
一番わからないのは画像や動画の扱いだ。前は「ギャラリー」で管理してたけどこっちは「Googleドライブ 」「コンテンツマネージャー」でやるようだ。説明書を見ると「アルバム」でやるみたいだけど。



2012年のスマホよりどれだけすごいかというと、たしかに綺麗でスムーズで新しいものに対応してるけど、まだピンとこないかな。オレがまだすごさまで到達できてないというか。そんなところです。



▼au WALLET


スマホの機種変更にともなうサービスで、au WALLETを一万円ぶんいただいた。チャージして買い物に使えるカード。今日カードが届いたので、さっそく手続きした。ためしにマクドナルドで使って食べた。

そんで、会計のときにカードを自分でシュッと機械に通すんだけど、角度や速さが合わないと読み取れないみたいで、何回もシュッてした。それがなんか嫌で、使いづらいカードのように感じられた。

しかも、サラダに胡麻ドレッシングを頼んだのに玉ねぎドレッシングできた。黙ってそれで食べた。おいしくなくはない。

マクドナルドにくる客なんか見たくないので、窓に近い席で外のほうを向いて食べた。

最近、サイドメニューはサラダに変えてるんです。
でもチーズは好きで、新メニューに弱くて「白星ダブダブチ」という変な名前のものを頼んだ。面白くしなくていいから、頼みやすい名前にしてもらえると助かる。ボリュームあって美味しかった。

で、勇気をもって変な名前の新メニューを頼むと、向こうは言いやすい略称で反復してくるんだよ。
ここにからくりを感じる。

オレの次の人は年のいった男性で、言われてることが理解できないらしく、ついに「年寄りだからわかんないんだよ」と言った。店員さんは「すみません」を一言ごとに挟みながら接客していた。

しかしまあ、カードに一万円入っているというのは気分がいいものだ。他人のカードを使ってるみたいにワクワクする。
サイトで確認したら、使ったぶんが減っていた。しっかりしてやがる。



▼憧れ遊び



初めて見たAVを探した。タイトルは覚えていたけど女優さんの名前はうろ覚えだった。でも見つかった。
木下絵里花「憧れ遊び」。動画はなかったけど外側だけでも見つかってうれしかった。リンク貼らない。

「なつかしのアダルトビデオデータベース」っていうサイトで見つけたんですよ。
木下絵里花は1966年生まれと書いてあった。1987年のビデオだから、まだ昭和だ。93年ごろに見た記憶なんだけどなあ。
昔のAVって30分で13800円とかするんだね。

父がビデオ屋で借りてきたのをこっそり見たんだけど、見つかるのがこわくて、最初のほうしか見れなかった。ビデオって巻き戻すのに時間がかかるから、それも考慮しなくてはならなかった。そんな思い出。


「性器が腰を抜かします」というおかしなコピーが書いてあった。

同じ女優さんのほかのビデオには
「森の静寂にこだまする激しい息づかい……そして嗚咽── それは時として肉体にやどす欲望をうつしだす…」
と書いてあるが、わかりそうでわからない。雰囲気だけで書かれている文だよ。



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「日々のクオリア」で短歌をご紹介いただきました!

聞いてください。

なんと三回にわたって「日々のクオリア」に書いていただきました。花山周子さんありがとうございました。
https://t.co/xAgg9gTWSg
https://t.co/6HFQ2Q1kYn
https://t.co/dUFaBgmyoN



『群像』の「現代短歌ノート」とか「日々のクオリア」で取り上げられてみたかったんですが、1月のうちに両方叶いました。
あとはネットだと、載ってみたいのは詩客とか東郷雄二さんのところくらいかなあ。




それよりまず花山さんなんですけど、うれしいんですが、正直受け止めきれてないところもあります。時間をかけて受け止めていく感じになろうかと思います。



花山周子さんには(梶原さい子さんの歌集批評会で)一度お会いしたことがあって、そのときはお子さまが小さかったように記憶しています。それから数年たって、玉置浩二の歌詞に突っ込んだりしてるところをみると、大きくなっているんだなーと思いました。



"玉置浩二 田園"
https://t.co/VBdSczOZS5
初めてちゃんと最初から最後まで「田園」を聴きました。
作詞に須藤晃さんの名前があるじゃないですか。橘いずみさんのプロデュースしてた人ですよね。そう思いながら聴くと、似ている気がする。

「僕」と「君」がいるのはわかるとして、「あいつ」と「あの娘」もでてくる。ひとつの曲にしては登場人物が多い。
橘いずみさんの「十字架とコイン」みたいだと思ってたら、それと同じように、見上げて祈る描写と、ミルクの瓶に花を入れてる描写がでてくる。
「田園」ではそれがタンポポだと言ってるけど「十字架とコイン」だとあくまでも「花」だった。そっちのミルク瓶に入ってるのもタンポポのような気がしてくる。



だいぶすれ違っているけども、オレがこのタイミングでこの場所でできるリアクションというと、こんな感じになります。
自分に見えない自分っていうのがあると思うんですが、そこを指差されているわけで、そうですとかそうじゃないですとかは簡単には言えないです。



こちらもどうぞ。
「かりん」2018年11月号の時評で短歌をご紹介いただきました : ▼存在しない何かへの憧れ
https://t.co/sKcK9AWhQd




んじゃまた。




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[総合誌読む 129] 角川「短歌」2018年11月号  ●角川短歌賞発表


総合誌読む(第129回)。



角川短歌2018年11月号。 https://t.co/EMFzejj9U5
発売されてすぐ電子版を買ったんだけど、読むまでに時間がかかった。
数首だけ引きます。



笑ひ声どつと立つなか甲高きひとつがありぬ棘のごときが/桑原正紀「ビリケンさんの笑み」




角川短歌賞の発表号でした。


小刻みに前後左右へ動きつつ会釈を繰り返すショベルカー/山川築「オン・ザ・ロード」
→たしかにそういう動きだなと思った。動きが頭のなかで再生された。



腕時計くるひ始むるまひるまにゆるく人だかりに分け入りつ/山川築「オン・ザ・ロード」
→時計が狂い始めるときなんてわからないものだが、それは確かにおとずれる。人々にまでその「くるひ」が伝染していきそうだ。



静かなるひかりの脈を見おろした四十五階展望室に/平井俊「蝶の標本」
→高いところから見てそのように見えるのは、夜に走る自動車のライトだろう。光っていて、脈のように動いている。
「静かなる」がいい。ほんとは静かなものではないわけだが、高さがそれを静かなものにしている。



ここだろう落ち込むのならスリッパのままで湯舟におさまってみる/山階基「コーポみさき」
→いい初句だ。「ここだろう」といきなり言われたら、次が気になる。
住み始めるときにしかしないであろう動作を切り取っている。「おさまってみる」。普通に読めるけどよくみると変わった表現だ。(前にもこういうことを書いた気がする)



あれは君だっただろうか 逆光のジャングルジムに座る人影/渡邊新月「冬を越えて」
→映像というか、影がくっきりと目に浮かんできてインパクトがあった。




連作でどうというのでなしに、一首単位で引いてみました。







中川佐和子さんの「短歌月評」でオレの歌にふれていただきました。川谷ふじのさんの作品と同時にふれていただいたんですが、オレの部分を抜粋します。


ルーレット回して給料決めましょう人生ゲームの子持ちフリーター  工藤吉生
(略)
第六十一回短歌研究新人賞受賞後第一作三十首より。工藤作品は「人狼・ぼくは」(略)のタイトル。工藤作品は、日常を受け入れながらも感じる違和感や憤りを強く押し出して言葉にのせている。



ありがとうございました。





この本おわり。




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▼衆目を集めようとして▼凡人のこと▼ピカチュウ  ~2019.1

2019年1/1-1/15の断片。








衆目を集めようとして短歌をつくる若者は、無視すれば去っていくだろうという内容の歌が「未来」に出ていた。

若者、といったらオレではないわけだけども、ギクッとしちゃうのは、オレがまだ若いつもりなのだろう。はずかしいことだ。
若くはないが、新人ではあるんだよ。そこでねじれている。






新人賞受賞作は凡作となにが違うか①工藤吉生『この人を追う』|鹿又冬実 |note(ノート)
https://t.co/PW7Fprhh42

みつけて、うれしかったもの。
「凡人」って言葉が何度も出てくる。これだけのものを書ければ凡人ではない気がする。
自分のいる位置ってよくわからないので、そのへんの記述が新鮮だった。「孤高な立ち位置」とか。「悪口を見聞きしても」……とか。



https://t.co/c9vvgcPSpI
高柳蕗子さんの「お気に入りリンク」に入れていただいてました。こういうのもうれしい。



今はあまりきかないけど「相互リンク」っていうのが以前はあって、リンクを貼りあってブログやホームページの管理者同士がつながっていたものだ。
SNSのない時代の繋がりかただよね。
カテゴリの細分化されたブログランキングで、同じカテゴリのブログにコメントしてまわったりもした。

ブログのトップに、挨拶や宣伝コメントを書き込むための記事があって、遠い未来の日付がついていたりした。







自分はピカチュウを描けるのか、急に気になって描いてみた。
https://t.co/cvVEfYJQlr


本物を画像で確認してから、耳と尻尾に注意してもう一度描いた。
https://t.co/WMSYlPay40


さらに本物を観察してから描いた。誰が見てもピカチュウでしょう
https://t.co/DUHQlOBfne



ミッキーマウスを描いた
https://t.co/R5zRfPbOko

両手をあげてる率が高い







"5- Polonaise-Double - J. S. Bach, B minor Suite BWV 1067"
https://t.co/zguLN3bwGN

バッハのポロネーズ、好きだったなあと思って動画を探していた。初めて聴いたのは「名曲アルバム」だったけど、それはYouTubeになかった。理想の演奏を求めるとなかなか見つからないものだが、これが近かった。
優雅だけどツンとしていて近づき難い感じがいい。



"Antonio Vivaldi - Violin Concerto A minor RV 356 - Allegro · Largo · Presto (virtuoso version)"
https://t.co/KoAT5ifzOo

ヴィヴァルディは「調和の幻想」が好き。
きびしい表情、いかめしさを求めて聴いてる感じ。ツンツンしてるほどいい。



"交響組曲「クロノ・トリガー」- Mandolin Orchestra" https://t.co/DIt2u8rKM4

"大神 - Mandolin Orchestra"
https://t.co/eVzajukm6z

ゲームがなつかしくてマンドリンがなつかしいから、なつかしい×なつかしい。







「現代短歌」2月号に作品13首「大きなSNSの下で」が掲載されています。

総合誌の「作品○首」みたいなのに一度出てみたかったんですが、叶いました。
ツイッターを見て考えたことを短歌にしました。






この期間の、ブログ以外の主なもの。


#2018下半期短歌大賞 50首 - Togetter https://t.co/AnKlhGvhQ6
まとめました



歌人・工藤吉生が作る『未来』の短歌とは? - NAVER まとめ https://t.co/eRZcF0GiGt

更新しました




一枚の年賀状を見て考えた
https://t.co/mFXQCiHGHh

依頼こなし日記 2019.1/9-1/15

https://t.co/KkXG8SlYA7

有料マガジン【500円】を更新しました。



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プロフィール

工藤吉生(くどうよしお)

Author:工藤吉生(くどうよしお)
仙台市在住。2011年に枡野浩一さんの「ドラえもん短歌」の影響で短歌を始めました。

▽短歌雑誌「短歌研究」「角川短歌」などの読者投稿欄、
▽新聞歌壇「毎日新聞」「日本経済新聞」「読売新聞」「河北新報」
▽テレビ「NHK短歌」
などで作品を発表してきました。

短歌結社「塔短歌会」に2012年から3年間所属していましたが退会し、現在は「未来短歌会」彗星集に所属しています。

▽角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首」コンテスト大賞受賞。
▽第57回短歌研究新人賞候補。
▽Eテレ「NHK短歌」年間大賞(2016年3月、佐佐木幸綱選)。

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんにツイッターで短歌をほめられたことがあります。

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